
平成19年7月17日からオープンした、アーニス2階・地域職業相談室「ジョブガイドのぼりべつ」をみてきました。
所属委員会である生活・福祉委員会の所管外ではありますが、社会福祉に安定した職の確保は重要ですので、是非とお願いをさせていただきました。わざわざ市の担当者の方も立ち会ってくださり、貴重なご意見も伺うことが出来ました。
詳しい機能は市のHPや広報にも掲載されていますので、一度ご覧になってはいかがでしょうか。
今回、市内に設置された大きな利点は、特に幌別・登別地区の方々にとって、職業相談が身近になったことです。市職員にとっても、毎週室蘭市まで求職データを受け取り、本庁に設置する時間が省かれましたので、いち早く情報を提供出来る様になりました。
オープンからの利用者は578人で、やはりニーズは高かった様です。又、白老町(苫小牧管轄)の方も、登別市内へ職を求めて利用されています。
職業相談業務は本来、北海道労働局の所管ですが、これまで“市”である登別でも国の財政難を理由に設置がかないませんでした。今回、市との共同事業にすることで、国の財政負担を抑え、実現しました。
本来労働局所管ですので、職員2名(3名交代制)が常駐し、相談業務等の基本的運営は労働局が行います。
市では、事業開始にあたる基本的改築費と、これまで地域情報センターとして利用していた際と同程度の家賃・光熱費に加え、臨時職員1人コスト(2名交代制)等を負担することになります。
市職員の主な役割は、相談内容によっては市担当部署へ繋げたり、反対に市からの連絡を事前に受けることで、求職相談を円滑に繋げる等のサポート役になります。
常駐している臨時職員の方々は新規採用ではなく、これまでも年金担当等、相談業務の多い部署に携わってこられていますので、十分に期待された役割を担える方々です。

生活保護世帯や障がい者にとって、室蘭市までの求職活動は思いのほか大変で、意欲のある方でも途中で挫折してしまうケースに私は何度か携わったことがあります。
その点でも、就労支援活動の幅が広がったことは嬉しく感じています。又、本庁と近い場所に職業相談室が設置されたことで、生活相談者に市職員が付き添って職業相談に行くことも不可能ではなくなったと思います。
市の方針は別とした考えですが、生活保護世帯が増加傾向の中、適切な生活保護世帯数を保つためには、保護費支給の有無を判断するだけでなく、生活相談者と共に行動する、より懇切丁寧な活動も必要になってきています。