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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

キウシト湿原 ミズバショウ観察会

キウシト湿原の会主催の「キウシト湿原 ミズバショウ観察会」に参加しました。

若山町にあるキウシト湿原は、住宅地と道路に囲まれた約4.75haの湿原で、ワラミズゴケのつくるブルテが群生する特異な湿原であり、貴重な植物が生育。平成13年度には、環境省の「日本の重要湿地500」に選定されています。

キウシト湿原の会
は平成14年に発足し、会員は約50人。生態系維持のため在来種の育成、ササ刈りや外来植物の刈り取り駆除や調査活動を行われています。

        


         


        


今回の観察会は、以前に同会のパネル展を見学した際に登録し、案内をいただきました。夏にはホタルの鑑賞会も予定されています。
 
 平成20年4月1日付で、キウシト湿原は特別緑地保全地区(伐採や開発行為などは市長の許可が必要な地区)に指定されました。

その他、市では用地買収や、立ち入り防止柵を設置していましたが、本年度からは、遊歩道・観察室の設置などの整備が計画されています。

ようやく一息

週が明けて、ようやく一息つけそうです。

ソーシャルワーカーの仕事やその他の活動が重なって、暫く帰宅が遅くなっていました。

いまさらですが、最近参加した公の活動について掲載します。

4月19日グリーンシード21
(道内 超党派議員、自治体職員、学者などによる地域発展を志す団体)総会・講習会。同会に入会しました。

道内、各議員のお話しの中では、地域医療問題について危機感を持つ自治体が、やはり多いようです。

4月21日登別室蘭JC主催「未来を見据えた西胆振の地域連携について」講演会~胆振保健福祉事務所 保健福祉部長 森昭久氏~
(JC会員として参加)。

胆振地域の医療情勢についての解説を中心にお話しいただきました。参加された方の感想では、一般の方には若干、理解しづらい内容だったようです。私自身は仕事柄、理解しやすかったのですが、同様の内容を市民に説明する時に備えて、もっと噛み砕いた資料を個人的に作っておこうと思います。

4月22日~4月23日全国若手市議会議員の会 政策セミナー
出席

4月25日生活・福祉委員会

「福祉のまちづくり条例」に関して、委員会での今後の活動方針について話し合いました。

私自身が、同条例案の可決に反対した立場から、同条例案をもっと専門的に分析しなおすべきと訴えています。

まずは、定例会中にもご意見いただいた市民自治推進委員会の方々へ、定例会中の委員会質疑の内容と、なぜ継続審査になったのかのご報告を最優先すべきと考えています。

結果的には、全国的に「福祉のまちづくり条例」がどのようなものなのか、関連法規や事例にはどのようなものがあるのか、私が資料を作成することになりました。又、委員会での質疑内容のまとめについても、読み易い形で議事録をつくりなおしたいと考えています。

4月27日はウタリ協会登別支部総会
に出席しました。

総会後の親睦会では、同協会でおこなっている「生活相談」がどのようなものかを中心に意見交換をさせていただきました。

全国若手市議会議員の会

全国若手市議会議員の会「政策セミナー」in憲政記念館(東京)に参加しています。

セミナーの内容も充実していますが、全国の市議会議員との意見・政策案交換ができる場として、非常に有意義な会です。

    


場所も、国立図書館のすぐ近くでしたので、調査活動もついでにできて助かりました。

東京では、桜はある程度咲き終わって、ツヅジが沿道に咲き誇っています。改めて北海道北国を感じます。

    



生活・福祉委員会

4点について、委員会で市職員との話し合いを行ないました。
?後期高齢者医療にかかる保険料の仮徴収額について
?平成19年度要保護児童の対応状況について
?平成19年度高齢者虐待(疑)の対応状況について
?老人憩の家「共和園」立替について


?後期高齢者
について、登別市では10件の過大算定、1件の過小算定が確認され、市職員の戸別訪問による事情説明が行なわれているところです。

年金天引きが行なわれた15日を中心に、市の窓口には来所・電話相談が多くありました。転出入者の多い時期・ねんきん特別便など、国保・年金グループでの業務が一気に増えています。

予算審査の際に、老人医療から後期高齢者医療制度への円滑な移行などについて質問をしてきましたが、実際に始まると市民への混乱がありました。

ギリギリまでの見直しや、システム更新の試験運用の不十分さなど、原因は多くありますが、始まった以上、問題が潜在化することの無いように注視していきます。

?要保護児童について
、不登校6件・ネグレクト12件・身体的虐待5件・心理的虐待1件・性的虐待1件・その他2件との報告がありました。

要保護児童(不登校・非行・虐待など)について、登別市では虐待相談室を設置し、市職員3名が兼務で相談業務にあたっています。児童相談所連携のもと、市民に身近で早急な対応が出来る相談室は有意義なものです。

しかし、「相談業務」とは、通報によって顕在化した問題をみるだけでなく、潜在化した課題や適切なニーズの把握など、非常に専門性の高い業務であると考えています。そのために、児童相談所などの専門機関があるわけですが、将来的には市においても専門員の配置が必要と提言しています。

又、虐待についても、「発見」に重きをおく取組みを続けることに加え、今後は“何が虐待なのか”“事例”“子どもに対する苛立ちへの適切な対処方法”などなど「虐待防止・予防」を親や地域へ伝えていく取組みも必要と提言しました。

虐待=不適切な親・若年の親ではなく、社会環境自体への課題に眼を向け、社会資源全体で予防教育を図る時期にきています。(参考:児童虐待防止モデル事業/神奈川県伊勢原市)


?高齢者虐待(疑)について
、ネグレクト1件・身体的虐待2件・心理的虐待3件・性的虐待1件・経済的虐待2件との報告(重複有)がありました。

高齢者虐待についても同様に、予防の重要性を確認。昨年より始まっている認知症サポーター養成事業」を通じて、図っていく方針が返答されました。

しかし、サポーターを養成する講師役の“キャラバンメイト”は市内に11名しかおらず、昨年の認知症サポーター養成事業も4回のみです。

本年度は、キャラバンメイト養成事業を7月に実施。医療・介護職の他、町内会や老人クラブにも働きかけ、70名を目標にキャラバンメイトを養成する考えが明らかにされました。<参考:認知症サポーター100万人キャラバン/厚生労働省>

児童虐待も高齢者虐待も、多くは家庭など「密室」で行なわれ、加害者自身も何らかの生活課題を抱えていることが多いため、「発見」自体が非常に難しいものです。

そのため、虐待行為に至らぬよう「予防」すること、潜在的課題を適切に発見できる「専門性」を高めることの2点が必要不可欠な取組みです。


?共和園立替については
、4千万円の当初予算から、天井仕上げの変更などを行い、3,781万円にコスト削減が図られました。そのほか、ユニバーサルデザインの導入や特殊用品の設置を理由にこれ以上のコスト削減は難しいとの返答です。

私自身は、設計図段階から見直しが図られることを期待していましたが、そこまで抜本的見直しは行なわれませんでした。

共和園立替については、私自身が現地視察を行い、専門家からの意見を聴くなどしておらず、調査活動が不十分だったと強く反省しています。

今後は、受身ではない議会活動を改めて見直して参ります。



議会改革

佐賀県鳥栖市から、「議会改革」をテーマに視察に来られました。

?議員数・政務議調査費・委員会視察費など、削減の内容
?委員会条例の制定
?定例会数年4→3会
?委員会年間活動計画
?議会フォーラム
?現在の小委員会(・会議中継・委員会のあり方・議決権拡大・議会基本条例の制定)での取り組み

などなどを中心とした、副議長の解説に同席しました。

最近は特に、議会改革の取組みについて他市からの注目を集めており、視察も多くなっています。(視察のしくみについて、5月発行の議会だよりに掲載しますので、是非ご覧下さい)

私も平成20年5月に会派視察を予定していますが、今年も視察項目の多くを私に任せていただけたので、「予算編成手法」「議会改革」「子育て支援」などを中心とした項目で、検討をすすめています。




       


やや山の上にあるからか、職場でようやくクロッカスが咲きました(夕方でちょっと萎んでしまいましたが)。

これから、チューリップ・芝桜・桜とようやく春の花々が咲いてくると思うとわくわくします。これまでは、花壇に咲く花をみることが多かったのですが、先の一般質問で動植物の質問をしたこともあり、今年は山々に自生する花についても、眼をむけて春を感じようと思います。



協同労働の協同組合法制化を求める市民の集い

「協同労働の協同組合」とは、従来の“雇う雇われる”の関係ではなく、働く人が自ら出資し、働き、そして経営する(出資・労働・経営の一体化)という事業体・組織です。

いま、その協同労働の協同組合に法人格を求めた法制化運動が行なわれています。

例えば、NPO活動においては仕事おこし(雇用機会の創出)などに“出資”は認められませんが、共同組合は、事業活動での営利・余剰金を、次なる仕事おこしに充てたり、組合員に配当したり出来ます。

市民会議では、道内で活動するNPO法人から実活動や実態をお聴きすることができました。

    


私自身は、共同労働の理念に対し、生活保護世帯や障がいのある方々への仕事おこしに期待を持っています。

「生活」に対し力のある者は、雇われる立場であっても事業に積極的参加が可能ですが、「生活」に対し課題のある者は、一方的に働く場を与えられるだけの現実があります。それぞれの個性や特色が合うもの同士で起業(仕事おこし)する可能性を広げるためにも、私は共同労働の理念が必要と考えています。

しかし、今の労働関係法はすべて“雇い、雇われる”図式が固定化しており、法制化へのハードルは決して低いもではないようですが、国会での動きも活発になってきており、法制化への期待は大きくなっています。

最近の過ごし方

今月は、(おそらく)一年で一番行事が少ない時期で、議会委員会も少ないので、比較的自由な時間が多くなっています。

そのことにうれしくなって、研修やフォーラム参加の予定を入れていたら、今月は札幌市や東京都に行くことが多くなってしまいました。

また、新人議員だと市の一連した財政分析が十分ではないので、過去の広報誌や財政カードを探し出して一覧表をつくりながら、勉強し直しています。

その他は、会派視察先を検討したり、議会だより編集をしたりなど、細々とした活動をしていますが、それでも日中の時間が空くこともありますので、今のうちに市内を歩いて色々な方からお話を聴かせていただいています。

しかし、継続審査になった「福祉のまちづくり条例」はじめ、早期に取り組まなくてはならない課題も多く抱えていますので、時間を無駄にしないように活動していきます。

フォーラムin札幌時計台

先週末、札幌時計台2階ホールで、片山善博氏(元鳥取県知事・現慶応義塾大学大学院法学研究科教授)のお話しをきいてきました。

    


内容は道路特定財源(暫定税率)と地方自治体の財政運営を中心として、“地方分権はすすんでいるのか?”を再考するものでした。

私は始めて参加しましたが、会場を見渡すと道内の市長・道市町村議会議員が多く参加しており、今後の同フォーラムにも参加していきたいと思います。

道路特定財源について改めて詳しい分析を学ぶことが出来ましたが、加えて、地方議会が成すべき役割についても苦言を述べられていました。

私自身、平成20年度の予算審査にあたり道路特定財源については、なんら議論をしていませんでした。国会の動向に合わせることだけを考えるのではなく、登別市単独で、事前対策を構想しておくべきだったと反省しています。

次回は、平成20年5月16日18:30~上野千鶴子氏(東京大学教授)です。参加費1,000円、チケットは事前販売ですが、売り切れていなければ当日券販売もあります。




登別中学校・小学校の入学式に出席しました。真新しいスニーカーが爽やかです。

       


皆、緊張しながらも嬉しそうな面持ちで、中学校は42名2クラス、小学校は43名2クラスでのスタート。

小・中学校での経験は、子ども達の人格をつくりあげる期間だと思います。たくさん笑い、怒り、悲しみ、“人”のおもしろさを学ぶ学校生活を願っています。



先週末、釧路市へ行ってきました。

予定にはしていなかったのですが、市内をまわると様々な公共施設があり、休日開館している施設をいくつか見てきました。

その際に「釧路フィッシャーマンズワーフMOO」も訪ねました。民間活力導入を前面に押し出した施設でしたが、平成17年に運営主体である第3セクターと金融機関で特定調停が交わされています。

その後、施設を始めて訪れ、正直驚いたのですが、2階~上階部分が教育委員会や保健福祉部、ジョブカフェなどに活用されていました。

残念ながら休日でしたので、詳しい中まではみることができませんでしたが、(施設運営の是非は別として)既存施設を行政施設として転用している実例を見ることができました。

当市では、図書館や市役所など、老朽化がすすむ施設が多くあり、既存の“箱”を転用するアイデアについて、そろそろ本格的に調査・検討する必要がありそうです。

(その他、図書館やこども遊学館などもみてきましたが、釧路市・周辺には興味深い施設が多くあり、いずれ正式な視察もしてみたいと思います。)

伝説のスピーチ

唐突ですが、私は言葉の力を大切にしています。

ソーシャルワーカー(相談員)の仕事において言葉(音・字)はとても大切なものです。言葉ひとつで相手の方の人生や生活が大きく変わることもあり、発言や文章においては必ず強い責任を感じて使用しています。

先の定例会で文章表記を改善すること等、言葉の問題を取り上げました。しかし、私自身が伝えたかったことは、言葉には使用する方の人格や想いが組み込まれること、言葉を受ける方は言葉から相手の人格や想いを感じていることです。

しかし、約一年間の議会活動における議事録などを読んでいると、私自身、自分の想いを言葉で伝えきれているとは言えませんでした。

そんな中、言葉の力を強く感じさせてくれる映像を、同僚議員 上村ゆうじ旭川市議会議員のブログでみつけました。

1992年の地球サミット

12歳の少女「セバンスズキ」の

伝説のスピーチ
(YouTube)です。

アメリカ大統領選に向けた指名候補争いにおいて、スピーチの上手下手を紹介する記事や報道をよくみかけましたが、この伝説のスピーチは上手下手ではなく、自身の“こころ”を伝えるために言葉が使われています。

約一年間の議員活動において、多くの知識や情報を得てきましたが、実際にはその知識や情報をひけらかすために言葉を使っていたかもしれません。

“こころ”のない言葉には感情もなければ、説得力もないことに、あらためて気付く映像でした。


新年度

この時期、別れと出会いが多くなります。

昨日は、市役所で定年退職される方々にご挨拶をしました。議員として1年間の短い期間でしたが、新人議員の質問・発言を真摯に受けていただき、お世話になりました。長い間、お疲れ様です。

退職された職員の中には、市政や事業について細かな説明をしていただくことが多かった方もおり、少し残念な気持ちもあります。

先日、市職員と議員の関係について、「市政の監視のためには、常に厳しく、批判的になければならない」との意見を知人から受けました。

しかし、「批判的」である必要はないと私は考えています。もちろん、市職員・議員が各々の職においての責任と厳しさを持つことは大切です。

市の事業や政策を、議員は常に監視し、事業に課題や問題点があれば、それらを「指摘」、「提言」することが私が求める議員像です。

「指摘」と「批判」は似て非なるものですが、互いに尊敬や信頼の念がなければ、「指摘」を「批判」と受け取ってしまうことも多々あります。その点において、市職員と議員との間に信頼関係を築くことも、大切と感じた一年間でした。