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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

政権交代~のぼりべつ~

衆議院議員選挙の結果、北海道9区ではすべての地域で鳩山さんが圧勝。昨夜は、登別市の小選挙区・最高裁判所裁判官国民審査の立会人を務めさせていただきましたが、既に鳩山さんの当確が出てからの開票作業でした。

自民党は191議席減、民主党が193議席増。このあまりにも両極端な変化が一度に起きたことに対して、私自身は不安があります。

民主党の思想は、社会保障制度、経済体制を「修正」するのではなく、「壊して創りあげる」ことと理解していますので、はたしてそれだけの体力が今の国民にあるのかが心配です。

しかしながら、選挙においての選択である以上、我々もその時代の変化に馴染むよう努力していかなくてはなりません。

選挙経過を振り返るに、自民党は与党としての評価を求めるよりも、まるで野党のようなネガティブキャンペーンでした。

マニフェストについては、与野党問わず重視されましたが、結果、国民は実績評価よりもマニフェストという目標を評価をしたことになりました。道内においては、町村さん・武部さんの小選挙区落選に象徴されるように、国民は変化を求めて、目標に大きな期待を寄せています。

自民党は、これから政党としての未来を考えなくてはなりませんが、全国の多くで「有力議員」が小選挙区で破れながらも、比例区で復活当選していることを考えると、はたして自民党執行部が“自民党体質”を適切に反省することが出来るのか注目しています。

平和展

教育委員会をたずねると、丁度、市民会館で「平和展」が開催されていました。

広島県・長崎県での原爆写真・解説のパネル展が中心です。あわせて、被爆数年後に白血病を発症し、亡くなった佐々木貞子さんの闘病を通じて平和を訴えるポスター展も開かれています。

佐々木貞子さんは、広島平和記念公園にある原爆の子の像のモデルとなった方です。


平和展をみて、先日NHKで放送された、「日本の、これから 核」の放送を思い出しました。

内容は、老若男女国籍も異なる方が核保有の必要性などについて論議するものです。

核保有の是非について、理論的に核抑止力を述べる方もいました。

感情的に、核の恐怖を述べる方もいました。

番組の全体的な感想ですが、時代は少しづつ核抑止力を容認するようになってきているようにも私は感じました。

核問題に対する教育の多くは、核の恐怖を伝える内容です。しかしながら、時代の流れとともに、そこにある実感が薄れてきているように感じます。

私は、核抑止力の理屈は知っていても、日本の先人達が戦争と核により家族を失い、その後に私や私の家族が生まれたことを考えると、受け入れるべき考えではないと想います。

今の私に核問題を十分に論議する力はありませんが、核問題を子ども達へ伝えるに、そこにある「恐怖」だけでは、いつしか机上の理論が勝る時代へと移っていくのではないでしょうか。

登別地獄まつり

8月最終である今週の土・日、いよいよ「第46回登別地獄まつり」が開催されます。<登別観光協会リンク>

恒例の鬼みこし暴れねりこみや、新たなプログラムとして29日午後3時45分「地獄の釜みこし」・29日午後7時5分「地獄の釜開き」が行われます。

さらに、、、

29日午後9時10分と、30日午後8時40分から行われる「閻魔大王山車運行」では、一般・観光客の方に閻魔大王・女官に扮(ふん)して極楽通りを練り歩いていただく、“地獄大行列”を企画しています。

29日・30日どちらかでも結構です。男女・年齢問わず興味のある方、ご参加いただける方は登別観光協会か、辻までご連絡ください。
 


アドレス:h.tsuji@sanai-hospital.or.jp
もしくは・・・
コメント入力欄の「管理者にだけ表示を許可する」にチェックし、連絡先を教えて頂ければ、こちらからご連絡いたします。

災害訓練

登別市大雨災害実働訓練が美園公園で実施されました。

          


今年は、鷲別川氾濫地域及び土砂災害警戒箇所での災害が想定されました

昨年は、災害対策(訓練)本部が市役所会議室内に設置されましたので、見ている我々も無線の音声と、モニターによる映像だけでした。

今年は、(訓練)対策本部も現地に設営され、避難訓練に参加された市民の方々や各関連機関関係者、消防団などが一同に会しての訓練となりました。

         


特に気になる、“災害時要援護者”についても、事前避難誘導の訓練が実施されていました。しかしながら、市職員内部~町内会との連携がスムーズに行われているのかは、今回の訓練からはわかりませんでした。

当市では、すでに災害時要援護者のリスト化がされていますが、個人情報保護の観点から、災害発生時に迅速な情報共有が図れていない事案も全国では多く発生しています。

狭域で要援護者が少数であれば、市職員が直接現場に駆けつけて町内会とともに避難誘導することも可能でしょうが、実際の災害時に市職員が全市的に駆けつけることは困難です。地域による“共助”を活用する為には、平素から町内会などとも要援護者の情報を共有することが必要です。

先進自治体では「災害時に活用する情報であること」「市各部局、町内会で共有すること」などを事前に条件づけたうえで、必要な援護は何かなどを要援護者から直接聴取しながら名簿を作成されているところもあります。

大雨災害実働訓練は、災害時の指示命令系統のプロセスを確認するだけでなく、そこにある課題や要検討事項についても議論する機会とすることが重要のようです。

     









    <油圧切断機を用いての救助活動の様子>

美瑛選果

最近は、選挙やソーシャルワーカーの仕事で生活リズムが落ち着きません。

食事時間と睡眠時間が不規則になると、頭が働きませんね。

気分転換にこれまでの活動写真を整理していたら、おいしそうな写真が出てきました。

     


     


こちらは、美瑛農協が経営する「美瑛選果」。

      


      


農協のイメージが大きくかわる、デザイン性の高い外観・内装。農産物の物販コーナーとレストランコーナーがありますが、そのレストランは北海道を代表する中道博シェフがプロデュースし、野菜中心のメニューになっています。

物産コーナーも、米・豆・野菜から、それら加工品まで、かなり充実していました。試食も十分に提供されていて、その素材に対する自信が伺えます。

食糧自給率195%の北海道。野菜の直売や、ウニ・イクラ丼など、素材の販売は全国一だと思います。

美瑛農協さんの取り組みをみた時、次代は素材の調理・加工技術まで責任をもって提案・提供できることが重要と教えられます。

私は、「観光圏」の視察・勉強がてら訪ねたところですが、なにはともあれ国道沿いの「おいしい店」ですので、帯広・美瑛・旭川へ行かれた際は一度寄ってみてはいかがでしょうか?

デイサービスおたがいサロン

室蘭市白鳥台に今年の6月オープンしたばかりの「デイサービスおたがいサロン」を訪ねました。


     


     



おたがいサロンは居宅介護サービス事業所ですが、サービス内容は通所介護(デイサービス)だけでなく、乳幼児の一時預かりや障がいのある方の通所介護なども行う、「共生型デイケアハウス」の形態をとっています。

同様の理念でサービス提供されている代表的な取り組みとして、看護師の方々が富山県で立ちあげられた「NPO法人 このゆびとーまれ」がありますが、「おたがいサロン」もその取り組みに感銘をうけられた地元看護師の方が始められました。

高齢の方・障がいのある方、乳幼児の方の社会福祉サービスにはそれぞれに異なる支援技術があり、法律も異なることから、同空間でサービス提供することは、とても難しいことです。

しかしながら、その考えは“支援者”側からの視点であり、“当事者”にとっては同じ境遇の方々による“ムラ”よりも、様々な人々による“集い”にこそ、成長や相互作用がうまれます。

今はまだ、介護保険サービス事業所としての認可のみですので、子どもや障がいのある方が利用する際には、やや高額な費用負担となってしまいます。

もし、障害者自立支援法に基づくサービスや、自治体独自の事業委託などを受けることができるようになれば、利用者の費用負担は軽減されます。

先進的な取り組みである上に、新規事業所ですので、それらの認可は慎重にならざるを得ず、時間がかかると思います。

共生型の理念に基づくサービス提供を続けることで、着実な信頼を得ていかれることを願っています。



営業日は月―金曜の午前8時30分から午後5時30分。土・日曜、祝日、時間外の利用も相談により可能です。室蘭ICのすぐ近くの白鳥台ですので、車であれば登別市の市民が利用するにもそれほど不便のない場所にあります。

興味のある方は、一度お訪ねになってみてはいかがでしょうか?とても親切に案内・説明をしてくれました。帰りには共生型デイケアハウスに関する書籍もお借りしました。ありがとうございます。

お久しぶりです

昨日、平成21年第6回臨時会が行われました。

主な内容は・・・
●「女性特有のがん検診推進事業費」12,888,000円

 子宮頸がん、乳がんに関して検診手帳・がん検診クーポンを送付し、特定年齢(20歳、25歳、30歳・・・など)の女性を対象に受診費用を無料化するものです。クーポンの使用期限は平成21年10月1日~平成22年3月31日までの予定です。

●「公園施設長寿命化計画策定事業費」10,100,000円

 市内の都市公園43ヶ所のうち、34ヶ所が開設後20年以上経過していることから、「公園施設長寿命化計画」を策定し、施設点検及び維持補修を計画的に行おうというものです。

●緊急雇用創出推進事業
「行政情報デジタル化保存事業」1,821,000円

 パソコンが普及する前の紙媒体の広報誌や行政情報をデジタル保存します。私からは、現在の登記・土地台帳などにあたる、“地引絵図”や“更生図”などが保管されているようであれば、それらもデジタル化するように提案。将来的な文化財資料としての可能性を考えての提案ですが、まずはそれらの資料があるか、確認が行われることになりました。

この件については、以前から一般質問で取り上げることを考えていた事柄ですので、そのほか寄贈物の管理状況などと含め、一般質問でも引き続き取り上げていきたいと思います。

「児童デイサービスセンター療育機能強化事業費」2,280,000円

 のぞみ園の訓練室が改築されたこと、利用者数が増えていることから、保育士2名を増員します。

この件に関しては、これまでも委員会などで数回質問しています。のぞみ園の将来展望として、発達支援センターとしての機能強化、ことばの教室などとの連携強化、その他社会資源ネットワークの適切な利用支援などが必要と訴え続けています。

特に、相談支援業務の機能強化が急務と考えますが、それら具体的な方向性については、本年度中に検討がすすめられることとなりました。

また来て下さい

第4回全国大学政策フォーラムin登別が無事に終わりました。

         


提言の内容は・・
B級グルメの開発、ご当地カルタの作成、ラーメンサラダの全市振興、コミュニティ力の強化、広報誌のあり方、移動議会、市民自治制度。。。。

「派手」で目に付きやすいのは観光振興政策でしたが、「地味」でもコミュニティ形成のあり方や、本フォーラムそのもののあり方などを提言される方もおり、非常に興味深かったです。

提言内容そのものだけでなく、プレゼンテーションの手法が優れたチームもおり、担当教員の指導力も垣間見えます。

全体的な感想として、少し疑問にも感じたのは、このフォーラムの意義です。

市の職員も全面的に協力し、傍聴にも市執行部がたくさん参加していました。それだけ当市に活かせる可能性を期待しているからです。

しかしながら、市職員が公務として参加している以上、それに見合うだけ市民に直接的に還元される内容であるかは検証しなくてはならないかもしれません。

私としては、柔軟な発想を得る機会でもあり、また、学生にとっても少ない立案・発表の機会提供に繋がりますので、本フォーラムそのもの意義はとても高いものだと考えています。

いずれにせよ、フォーラム参加者をはじめ、関係者の皆様おつかれさまでした。学生の皆さん、また登別に来てくださいね。


全国大学政策フォーラム in 登別

第4回 全国大学政策フォーラムin登別が始まりました。

今年は全7校 14チーム 104名の参加です。昨夜は、ご参加いただいた学生達と市内まちづくり団体の方などとの交流会が開かれました。

例年どおり、議会最年少コンビの2人で司会を務めさせていただきましたが、今年の学生の皆さんはノリがよくて助かりました。

        


さて、本フォーラムは当初、政策提言が観光振興に偏りがちとの指摘もありましたが、前回ぐらいからは、コミュニティ福祉学部の方が参加したりと、提言分野も多様化してきています。

本フォーラムは、ただ単に学生が提言をして終わる一過性のものではなく、昨年から、登別市の政策に反映・実現できる可能性を検証するようになりました。

同様の趣旨のフォーラムが全国にもある中、「突拍子もない提言」あるいは「学生の教育」と、一方的なとらえだけで終わらせるのではなく、真摯に検証までされるフォーラムは少ないのではないでしょうか。


先ほど、議場を覘くと、各チームの議論の声が聞こえてきました。短期間での調査・提言ですので、学生の中には徹夜で発表に挑まれる方もいます。

明日9時~登別グランドホテルで行われる発表と、地元市民達によるパネルディスカッションを楽しみにしています。見学は自由ですので、お時間のある方はお訪ねください。


アジアと北海道のつきあい方

日本自治ACADEMY主催・グリーンシード21共催で「北海道と香港の交流の現状」と題して、安斎勲氏(北海道日本香港協会副会長)と、林天福氏(香港貿易発展局総裁)のお話をきく機会がありました。

皆さんは「香港」にどのようなイメージをお持ちですか?夜景・舟・ジャッキーチェン・・・色々ありますが、正直なところ、どのような国・国柄なのかを調べたことはありませんでした。

登別市への外国人観光客で一番多いのは香港です。その香港を知らないわけにはいかないと、今回の講演会に参加しました。

香港は、人口699.5万人、面積1203K?。札幌市が190万人、1121k?ですので、較べるとその人口密度には驚きます。



講演メモ・・・

香港を一言で表すと「free」。徹底的な自由経済の国である一方で、自己責任の国である。

税金は低いが、社会保障制度、終身雇用制度もなく、例えば免許更新手続きも非常に簡素。

酒税はワインに対し0%、所得税最高15%、相続税無税だけでなく、配当金や長期保有の有価証券売買益、さらに個人の受取利息なども無税。香港では、商売で得た利益をそのまま自己資金として増やしていくことが出来る。

相手国に応じて貿易規制がない一方で、地元企業に対する優位性もない。

共働きが多く、香港の「妻」が料理をすることは珍しく、外食産業が盛ん。

等々・・・

徹底した自由経済の仕組みが香港にはあります。よく、アメリカンドリームといいますが、香港にこそ、自由経済による夢がありそうです。

私は自由(経済)と保障(社会福祉)のバランスが重要と考えていますが・・・

ところで、生活体系において特に興味を持ったのが、人口密度の高い香港の住宅事情や、シャワーのみの入浴習慣です。

登別温泉において、広い部屋や内風呂志向が高まっているのを、単純に高級志向と理解していましたが、香港の生活体系に応じたサービス提供の結果でもあるようです。

その点においては、「天然足湯」は、裸を出さない香港のお客様にとっては、友人達と話しながら気楽に入れる温泉として、特に魅力を感じていただけそうですね。

“外国人観光客の誘致”と、ひとくくりにするのではなく、国の風習や生活体系、経済体系などを十分に調査・分析した観光振興が大切です。“お客様の立場”になれば当り前のことでしょうが、その点に対する認識不足を感じてきました。



64

広島市への原爆投下から64年目になります。

原爆死没者・戦争犠牲者の方々に心よりご冥福をお祈りいたしますと共に、後遺症に在る方々のお見舞い申し上げます。

広島市長による今年の平和宣言を読ませていただきました。気持ちがこもった言葉であることはもちろんですが、被爆地市長として、その役割や訴えを具体的に述べられています。

また、“Obamajority”に代表されるように、オバマ政権への期待を込めた言葉が多く使われています。市町村自治体首長の立場で、国どころか世界にむけて、その責任と覚悟を明示できる方は少ないと思います。

ところで、オバマ政権へのメッセージを強めた意図には色々あるでしょうが、一方での「日本国」に対するメッセージの少なさは、その期待の薄さからでしょうか?

さて、私が幼少期に初めて読んで、意味は漠然としていながらも、今も繰り返し読み続けている絵本があります。


★レイモンド ブリッグズ著「風が吹くとき」



一度、ご覧になってみてください。





ヘイケボタル

昨夜、登別東町でヘイケボタルの観察会を開きました。

ヨシキリの会主催で、地元の小学校中・高学年の子ども達を中心にお誘いしました。

市内有志の方々が、1995年8月に、宅地になって埋め立て予定となった常磐町の生息地からホタルを救出。そのホタルが産んだ卵を育てて、一年後に幼虫を登別東町の湿地に放流。

そのホタルが今の生息に繋がっています。

はじめは、眼をこらさないと見えないものかと思っていましたが、とても沢山のホタルが光っています。子ども達は、歓声を上げるかと思いきや、その光景を“しずかーに”観てくれました。

私も、たくさんのホタルが飛び交う光景をみたのは初めてです。自宅から数分の場所にこんな素敵な場所があることに、とても嬉しくなります。

       みえますか?


興味のある方はご案内しますので、ご連絡下さい

 





HP

登別市のHPがリニューアルされていました。観光振興を前面に出した作りになっています。

サインによる表示や、申請書のダウンロードなど、内容も使いやすく変わりました。

各課の詳しい内容については更新されていないようですので、表紙のリニューアルにあわせて各課もHP掲載内容をチェックされることでしょう。

無くなったコーナーもあり、個人的には残念に思う部分もありますが、これからも様々な意見を取り入れていくことが大切ですので、是非ともご意見・感想を、私や市に届けていただきたいと思います。

お父さんの仕事

5歳になる娘達から、「お父さんの仕事ってなに?」と訊かれました。

唐突な質問に、少し戸惑ってしまいます。

「議員だよ」

「ギインってなに?」

「困っているひとのお手伝いだよ」

「おてつだいがお仕事なの?」
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うまく説明できませんでした。

市議会議員の仕事の中身・活動内容については、“大人”に対しても中々簡単には説明できません。

私自身が十分に整理、理解出来ていないからです。

子ども達にも、自信をもって「ギイン」を説明できるぐらいにならなくてはいけませんね。

行政組織の不思議

先日、国土交通省北海道運輸局 室蘭運輸支局をたずねてきました。

「運輸局」というと、車検登録のイメージが強いですが、私がお聴きしてきた話は「観光圏整備に関する取り組み状況」についてです。

実は、平成20年10月に発足した観光庁は、国土交通省が上部組織になっており、北海道運輸局では「企画観光部」が主に国際観光振興部門の担当になっています。

調べる前は、まさか自動車整備場の隣で観光振興のお話が聞けるとは思いませんでした・・・・。行政の組織構成は一般的には理解しづらいですね。。。

さて、観光戦略については、同じく国土交通省を上部組織とする開発局もまた別の観光戦略を提示していたり、道も別の観光振興策を模索していたりと、色々な戦略・概念が市町村に示されてきています。

それらは互いに影響し合いますので、よりよい振興策を作り上げていくのは各市町村・観光協会の技量によるところかもしれません。しかしながら、正直なところ“ややこしい”です。

観光振興策でもっとも重要なのは、民間事業所が有益と考える戦略であるか否かであると思います。たとえば、今回の観光圏戦略にも示されている、「泊食分離」の概念には共感できるものの、事業メリットを考えれば、易くはいかない概念です。むしろ、「旅行業法の特例」などの民間事業者のメリットを強調すれば、その適応条件として泊食分離などにも注文をつけやすくなるかもしれません。

私は地方分権推進派ですが、一方で、国づくりについての概念や意図が不明瞭になってきているようにも感じます。国の方向性に係る政治・戦略は、もっと明確かつ一元的に地方自治体へ提示するべきではないでしょうか。