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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

講師

6月より定期的に、ヘルパー2級講習の講師を務めています。私が担当しているのは、高齢の方・障がいのある方の心理と家族理解、障がい福祉施策の理解などです。

登別市が行っている事業・政策の現状などを交えながらお話をさせていただいています。

短い講演などは経験していますが、1日3時間の講義は初めての経験で苦慮しています。改めて、教員の方々の高い専門性を感じます。

さて、ヘルパー講習ですが、夜間に行っていることもあり、生徒の中には日中働きながら夜間に受講している方もたくさんいます。疲れているでしょうから、寝てしまう方も多いのかと思いきや、皆さん、質問をしたり、うなずいたりと積極的な反応を感じます。

一方的に話す講義は、こちらの想いが伝わっているのか不安になりがちですが、うなずく、顔をしかめるなどの表現をしてくれると、とても助かります。

介護は成長分野でもあり、ヘルパーは人材育成事業のターゲットとなっています。実際、ヘルパーの資格取得をめざしている方は多く、人気の講習になっています。仕事をしながらでも、資格取得や技能向上を図りたいという意欲は、業種・年齢を問いません。

景気回復の手段には、公的投資と消費拡大に加え、人材育成も重要です。先の補正予算で、公的投資・消費拡大をめざした政策が実施されることになりましたが、景気悪化時には民間要望の少ない、人材育成にかかわる政策も忘れてはなりません。

団体や会社への景気対策だけでなく、労働者自身にも目を向けた政策を今のうちから図ることも必要です。

エンパワメント

先日、苫小牧市で行われたモラロジー研究所主催「教育者研究会」に参加しました。

基本的には、学校長をはじめとする教職員の方々参加による、事例・実践報告と、教育経験に基づく講演が行われます。偶然お知り合いになった方からのご紹介で初めて参加しました。

登別市内の元教職員や元学校長の方にも再会でき、道内の関係者が広く参加さているようです。

さて、「教育」については、時折、“教師が生徒に与えるもの”と捉えられることがあり、実際にそのように実践されている教師の方もいます。

しかしながら、本研究会の講演では、生徒指導の経験から、非行少女・少年が、生徒自身の力で変化を起こし、生徒自身の想いで未来がつくり上げられていった事例が紹介されていました。

個別性、主体性、自己実現、、、さまざまな言葉はありますが、与える教育ではなく、信じる教育を実践されていることに感銘を受けました。

“与える”ことは、時に教育者の主観に偏る可能性もあり、本来は、生徒自身が自己決定するような選択肢を提供し、変化の可能性と、自ら持つ力を見つけ信じることにこそ、教育の意義があると私は考えています。

教育現場において、変化の可能性を信じることは大変な苦労があると推察しますが、それでも、高い専門性と強い信念があればこそ、実践できることなのかもしれません。


生活・福祉委員会

生活・福祉委員会が開催されました。

主な内容は・・・
「市町村地域包括ケア推進事業」

 年800万円の国庫補助/年×平成22年度・23年度を活用して、市内の3地域包括支援センターの機能強化を図る。具体的には高齢者関連の社会資源を掲載した冊子を作成したり、認知症高齢者・高齢者虐待の早期発見・早期介入を図るネットワークづくりに取り組みます。

「共生型福祉サービスの推進について」

 3千万円の交付金(国)を活用して市内NPO法人「いぶりたすけ愛」が、社会的企業家集団による共生型施設建築を行う。開設は来年度4月1日を目指す。具体的には一人親家庭への住宅提供、託児や寺小屋などを行う子育てサロン、高齢者・障がい者による喫茶店やおやつ作り教室を行うコミュニティカフェの運営などです。

「障がい福祉サービス指定事業所開設時の支援について」

 市直営の「すずかけ作業所」、授産施設の「皮工房 瑞樹」について、運営形態や補助体系の変更が必要な中、別の社会福祉法人への移譲を検討中。円滑な移行に必要な支援策が検討されています。

「地上デジタル放送の開始予定について」

 登別東・幌別・鷲別中継局について、概ね本年度秋ごろに設置予定。試験電波発射後、年内にはすべての地区でデジタル放送が開始されます。

祝生誕

民間NPO法人プログラムによる、アメリカ人高校生のホームステイプログラムのお手伝いを終え、今日、高校生達は旅立っていきました。

登別室蘭には10日間滞在されましたが、その間、明日中高等学校の学生や、ふぉれすと鉱山など市内施設・団体の方々には多くのご協力をいただきました。

ホストファミリーとして子ども達を向かえてくれたご家庭の皆様にも感謝いたします。


あくまでも、民間プログラムのため、受け入れファミリーを見つけるのに苦労しますが、今年は初めて受け入れてくれたご家庭もいました。各ご家庭の子ども達が、これをきっかけにアメリカや海外に興味を持ってくれたら素敵ですね。

アメリカ人高校生の中には、鬼花火や大湯沼川の天然足湯も訪れ、とても喜んでくれました。外国人からみた登別温泉。好評のようです。

さて、コーディネーターでもあった室蘭市議会議員の青山さん。本日、第3子がお生まれになったそうです。おめでとうございます!!奥様、ひとまず、おつかれさまです

イベント

わくわく広場、豊水まつり、社会福祉協議会ビールパーティーとイベントが盛りだくさんに続いています。市政施行40周年記念「元鬼まつり」も近づき、そろそろ地獄まつりの打ち合わせも始まっています。

毎年、この時期になるとイベントが重なってしまい、やむをえなく欠席・不参加することもあります。今年は、豊水まつりの豊水トントンにも参加できませんでした。。。

私の場合ですが、市内のイベントに参加したり、運営に係わらせていただく一番の意義は、地域住民の想いをダイレクトにお聞きできることです。特に、地元出身ではない私にとっては、イベントを通じて知り合った仲間や先輩の方々との出会いが宝になっています。

「議会フォーラム」は、議会として地域の意見を公聴するに有意義ですが、個々の想いを知るには、やはり直接お話を聞くことが一番です。

イベントが目白押しだと、あれもこれもと欲張ってしまいそうですが、せっかくの行事やイベントに“雑”な参加は決してしないように気をつけています。

社会を明るくする運動

今年も「社会を明るくする運動」式典が開催され、今年も雨のためパレードは中止となりました。

社会を明るくする運動とは、非行防止や罪を犯した人の更生を呼びかける啓蒙運動で、毎年7月1日~31日が期間となっています。

さて先日、保護観察官の方とお会いする機会があり、こんなお話しを聞きました。


突然ですが、「こうせい」を漢字でかけますか?














答えは「更生」です。

書いてみると、意外と「更正」と書いてしまうことが多いそうです。

これからは間違えない覚え方・・・

更と生を組み合わせると「甦」になります。更生保護とは、人本来が持つ力を信じ、可能性に働きかけ、人を甦らせる活動です。

“誤った人間を正す”との考えに繋がる「更正」とは絶対的に異なる考えがそこにあることを考えれば、「こうせい」を間違えることもありません。。。。

政党選挙

更新がご無沙汰しておりました。

参議院議員選挙が終わり、北海道選挙区からは長谷川岳さん、徳永エリさんが当選。

私は、役目もあり今回の選挙をお手伝いさせていただきました。本当に慌しい日々でしたが、終わってみると、新たな出会いを得る充実した日々でもありました。

選挙活動は決して楽しいものではありませんが、自身の経験の積み重ねとして、ひとつの財産にもなりました。ご協力いただいた方々には感謝申し上げます。

さて、参議院議員選挙の当確後、両候補のインタビューをみていると、これまでのように政党批判や、政党政策の繰り返しを述べられるのではなく、自らが議員として何に取り組みたいか、現状課題が何であるかを明確に答えられていました。

地方議会の立場でいると、政党選挙には強い違和感を感じていましたが、完全なる政党選挙ともいえる参議院議員選挙において、議員個々の想いを訴えられたことには、終えて爽やかさをも感じます。

中間システム

北海道大学観光学高等研究センターとNPO法人モモンガくらぶを中心とする、「地域の中間システムの評価に関する共同研究会」に参加しました。時間調整がうまくいかず、一部だけの参加になりましたが、NPO法人の活動内容や内部からの捉えについての理解が深まりました。

     

本研究会の主な目的は、モモンガくらぶに係わるボランティアの人材育成マネジメントのあり方、ふぉれすと鉱山のフィールドから発信される地域還元の仕組み、地域づくりにおけるNPO法人の役割や行政との役割分担のあり方などについての研究です。

私自身が市議会議員を目指した理由の一つに、地域住民と社会資源の橋渡しとして活動できることがあるのではないかと考えていました。

当時は社会福祉分野における興味に限定されていましたが、これまでの活動で、「社会全体」の視野から、経済や観光・教育などにおいても、橋渡しの機能強化が重要だと考えるようになりました。

その点において、北海道大学院国際広報メディア・観光学院観光創造選考 博士後期過程の森重昌之氏が提唱されている、「地域の中間システム」には興味関心がありました。

森重氏は、主に自律的観光の手法として、地域資源と地域外の消費者・企業との仲介者を「中間システム」と捉え提案されていますが、決して観光学だけの視点に捉われず、「社会」における機能の位置づけを研究されています。

別の街での活動報告や研究報告に触れる機会は多いですが、市内のNPO団体との共同研究はめったにある機会ではないので、今後の研究会にも参加を続けてみようと思います。

余談ですが、森重氏と私は同じ出身でした。大阪府豊中市上野東まで同じで、豊中市の方とお会いするのも珍しいのに、町区分まで同じで驚きです!!
 
ふぉれすと鉱山での懇親会はバーベキューとダッチオーブン

北海道地域生活定着支援センター開設

刑務所などの矯正施設を出所した高齢者、障がい者の社会復帰を支援する相談事業所として、平成22年6月に「地域生活定着支援センター」が開設しました。

高齢者や障がいをもつ受刑者の中には、出所しても住居や安定的な収入を得られず、社会的つながりの希薄なことから、各種社会保障制度を知らないまま、意図的に犯罪を繰り返し、刑務所などの入出所を繰り返す「累犯障害者」が、社会問題化しています。

同センターは累犯障害者の実態把握と適切な支援を目的に、道内で初めて札幌と釧路に設置されました。

今回は、同センターの目的・活動内容の研修を聴講してきました。

特に興味があったのが、全国のセンター開設のきっかけともなる活動を展開されている、山本譲二氏の講演です。

同氏は、菅直人代議士の公設秘書、東京都議会議員、衆議院議員の略歴を持つも、2000年9月に秘書給与流用詐欺事件により懲役1年6ヶ月の判決を受け服役。服役中の累犯障がい者との出会いから、現在はPFI刑務所「播磨社会復帰促進支援センター」などの運営に携わっています。


講演中に印象に残ったのが・・・

刑務所の壁は、必ずしも犯罪者から社会を守る塀ではない。社会的弱者を社会から守る塀と化している。
刑務所は社会性を著しく乏しくさせる場であり、累犯障害者の多くは負のサイクルに陥っている。

刑法39条により精神・知的障がい者は罰せられないイメージが強いが、実際には、軽微な事件には、責任能力有無の調査が行われることは少なく、殆ど適応されていない。また、身元引受人に乏しい方が多く、結果的にセーフティーネットとして刑務所が利用されている現状がある。

少年審判と同様に、「要保護性」が刑務量に大きく影響しているように感じる。累犯障害者の殆どが満期出所であり、出所が近づくと、不安感から自傷行為を繰り返す方もいる。

2002年までの福祉「措置」がから「契約」に変化したことで、民間事業所が累犯障害者を受け入れることが、より困難になった。「措置」であることが、行政機関の協力体制の保障と信頼につながっていたが、「契約」に対して少なからず不安感を抱く民間事業所は多い。

過去に辻川弁護士の講演<過去記事>をお聞きしたときにも感じたことですが、「オニギリ一つ」の窃盗を“利用”しての累犯には、社会保障制度のヒズミを強く感じます。


グランマ

2日間、白老町消防へ甲種防火管理者講習の受講に行ってきました。改めて、防火体制構築の重要性を学ぶことが出来、登別市行政への提言に活かせそうなお話もありました。

さて、白老町と言えば、先日の
“グランマ”命名とデザインは調理担当おばあちゃんの息子さんで、デザイナーの方が担当されたそうです。


     
白老町の空き店舗対策ともうまく合致し、家賃補助などを受けて開始(申請後なので、一旦自己負担になりますが・・・)。

上勝町の葉っぱビジネスからヒントを得て、北海道人の大好きな山菜料理を始めようと思い立ち、元々の趣味サークルの仲間から発展的に開店にまでこぎつけられました。

地産地消のアイデアに苦慮することも多いですが、実は北海道の山菜も大きな地産品だったのですね。

           
   
     

 日替わり定食550円也。もちろん、おいしかったです!!

代表の小沢トキ子さんは、先日、登別市の「ゆめみ~る」(過去記事)にも来て下さったそうです。いつか、両店のコラボイベントを企画して欲しいですね。
 
開店までの経過について聞くと、とっても楽しそうに、家具や食器などをリサイクルショップで買って準備したお話をしてくれました。同じ想いが集うすばらしさ、身の丈のビジネスが生む生きがいが、グランマには溢れていました。


白老町 山菜料理のグランマ
白老町大町3-1-2
営業時間 10:30~15:00(オーダーストップ14;00)
定休   日曜日