苫小牧市で行われたSOSネットワークシンポジウム(主催:北海道認知症グループホーム協会 日胆ブロック)に参加しました。

認知症グループホームの職員だけでなく、苫小牧市民(地区町内会など)や市職員、地元警察や道議会・市議会議員の方々も参加されての、徘徊高齢者へのサポートについて考えるフォーラムです。
特に、徘徊高齢者が行方不明になった場合を想定しての模擬徘徊者捜索訓練では、実際に澄川町内会を徘徊している模擬高齢者を参加者で探し、適切な声かけのもとで保護する訓練が行われました。
●警察通報時に有効な情報は・・・
背丈・体重・足のサイズ、服装(種類、色、ラインの有無、ブランド名)、 持ち物(色、特徴)、その他にも歩き方の特徴や身体機能の程度など。
●発見時の声かけ
小声でも「いたいた!」など言わない、駆け寄ったりしない、後ろから声か けない、「どこにいっていたの!」など否定的な言葉かけをしないなど。
徘徊者は平均5分で400メートル移動します。登別市の場合は、用意に海岸や山に到達するため、不明に気がついたら出来るだけ速やかに捜査をする必要があります。
徘徊高齢者へのサポートは、西胆振地区を中心とした「かけはしネット」というシステムが保健所を中心に整備されていますが、実際は機能していないのが現状です。
地域の高齢化や認知症グループホームの整備とともに、徘徊事例は当市でも増えています。本来は保健所の役割ではなく、基礎自治体と市民、警察や消防、各福祉専門職などが、日ごろの訓練を通じて意思統一を図っておく必要があります。
苫小牧市では冒頭に市長が推進の決意を述べられ、市職員もプログラムに積極的に参加されており、その意気込みには強いものを感じました。
今後、登別市においても、SOSネットワークの見直しを提言していきたいと思います。