登別市議会議員 辻󠄀ひろし

雪はね隊

私の所属する団体である“登別青年会”では、3年前から登別駅前地区を中心に除雪ボランティアを続けています。会自体がサラリーマンを中心に構成されているため、実際の活動は出勤前の早朝と、体力的には少し疲れる内容ですが、始めてみると視覚障がいの高齢の方や、親子で身体障がいを抱える家庭など、玄関先から道路まですら出ることがままならない家庭もあり、公的除雪では担えないニーズが確かにそこにあることを感じてきました。

     雪はね隊

これまでにも、ある程度溜まった雪を除排雪する有料サービスはすでに存在していました。しかしながら、日常的に買い物に行く時や介護福祉サービスであるデイケアに出かける時などに、玄関~道路先までだけでも除雪するといった部分除雪についての困りごとには対応できる術がありませんでした。近所の方や、町内会、民生児童委員の方々が自発的に行うことに委ねられているのが現状です。それでも、それらの地域共助から漏れてしまう方もおります。

登別青年会の雪はね隊は、それら地域共助へのお手伝いを動機に始まった事業です。しかしながら、数年を経過していくに従い、残念ながら「自力での除雪・氷割作業が困難、若しくは部分的援助が必要な方」ではない方からも、申込みをいただく機会が多くなってきました。

雪はね隊の活動自体が、公的除雪や地域共助へのお手伝い程度あることを鑑みれば、ご利用いただく方については各々のモラルに委ねるしかありません。青年会会員の中には客商売を営む者もおり、利用規則をご説明した上でもご利用を申し込まれれば、お断りしづらいのが現状です。地域コミュニティーが強いからこその悩みかもしれません。

政策的な話に移りますが、調べてみると同様の課題は他の地域でも抱えているようです。現実問題、公的除雪に限界がある中で、新しい公共となる力が不可欠なのはどこも同じです。そこで重要になってくることは、各々の役割分担の中で、いかに持続可能性を持たせた仕組みづくりに取り組むかが求められています。国土交通省では昨年、「地域除雪活動☆実践ガイドブック」<リンク>を発表しました。

このガイドブックでは、除雪の契約行為自体を任意組織に委ねるのではなく、行政の介入による契約を提案しています。確かに、行政で担えない部分を任意団体が補い、任意団体で担えない部分を行政が補う政策が構築できれば、winwinの事業が成立するかもしれませんね。

どうなる、どうする生活困窮者の自立支援!!

11月にも投稿<リンク>しましたが、昨年末の国会で生活困窮者自立支援法・改正生活保護法が成立しました。

同法の良し悪しについては様々ご意見もあるようですが、現実的には成立した法律を今後、各自治体がどのように活用していくかを能動的に考える時期にきています。特に、生活困窮者自立支援法は、かなり大くくりの部分しか定められておらず、その運用は地方自治体に委ねられているようです。例えば、自立相談支援事業などの制度は、生かすも殺すも地方自治体やマチの関連機関による力量次第ではないかと思います。

生活困窮者に係る政策は、マチの経済にも大きく影響する政策です。しかしながら、あまり市民関心が高まる分野でもないことを危惧していたところ、介護や障がい、地域福祉、行政などの専門職分野で活動している有志による勉強会が立ち上がり、下記勉強会が開催されることになりました。

制度の良し悪しを議論するよりも、制度活用に向けて我々がなすべきことを両講師からご教授いただく内容になっています。どちらかというと、公的扶助制度等をある程度理解している方向けの内容になっていますが、お時間の都合のつく方は是非ご参加ください。

       251230 のぼりべつ生活支援者勉強会チラシ※画像をクリックすると大きくなります

2014

新春、皆様におかれましては穏やかなお正月をお迎えになられたことと心よりお慶び申し上げます。

私は、ほとんどが自宅か市内活動で過ごすお正月になりました。後回しにしていたことも、ほとんど片付いてすっきりです。

さて、12月に行われた“登別市協働のまちづくりセミナー”でご講演いただいた、IIHOE代表の川北さんのブログで研修の様子をご紹介いただきました。参加者の多くの共感を得ていた登別市情勢についてのPPTも掲載してくださっております。<リンク>

“まちづくり”の目的や意義は人それぞれです。ただし、そこに共通しなければならないのは、自己実現で終えることなく、マチの未来づくりに繋げる責任を負うことでもあると思います。

私の場合、マチづくりにのめり込むほど、アピールする対象が、他のマチづくり団体や人に向いていると感じることがありました。自分自身や団体を評価してもらいたいとの欲求が強く働いていたのだと思います。特に、市議会議員という職種の中にあっては、その想いが出ざるを得ない部分もありました。今回のような研修も、出席することに意味を持たせてしまい、そこから思考し行動することに意味があることを、ないがしろにすることもありました。

登別が直面している危機に対して、子どもたちが住むマチに対して向かい合わないことは、「もはやそれは不作為、率直に言えば、見殺しです。」

本年は、この言葉を噛みしめて歩き始めたいと思います。