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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

観光による地域社会の再生

発刊されたばかりの「観光による地域社会の再生」を読ませていただきました。
    観光による地域社会の再生

こちらの本には、登別市における実践事例として「ふぉれすと鉱山」「NPO法人モモンガくらぶ」さんの活動が第5章に詳細に掲載されています。

著者である、阪南大学国際観光学部准教授 森重昌之さんとは、北海道大学の観光学院博士課程に在籍されていた頃にお会いしたことがありますが、奇遇にも私の実家がある大阪府豊中市ご出身ということもあり、勝手に親近感を持っております。

本書の内容は、かなり限定的にとらえられがちな「観光」に対する認識を改めさせられるものとなっています。特に、観光政策の多くが顧客獲得だけに限定されているとの意見があるように、登別においても市民広くにおける価値がいまだ十分に醸成されていない課題があります。

その点において、本書における地域資源と地域外の人々を繋げる、「中間システム」についての提言に興味をもっていただける方も多いのではないでしょうか。

当然ながら、かなり詳細な調査とフィールドワークに基づく分析が行われおり、私にとっては政策思考を養うのにとても勉強になりました。一般的にも、“ふぉれすと鉱山”が登別において、どのような役割を担っているのかを知っていただくのに、とても良い書籍だと思います。一般書店でも取寄せられますし、私のでよろしければお貸しもしますので、ぜひぜひご一読を。。。

フォロワーシップ

いつか観ようと録画していたドラマ「LEADERS リーダーズ」を観ました。トヨタ自動車創業者である豊田喜一郎氏をモデルに描いたドラマです。


当初は、「強いリーダー」を描いたドラマと想像していたのですが、実際には「フォロワー」側に焦点を当てたドラマだったようにも感じました。それで題名をLEADER“S”としていたのですね。

主人公の“愛知”は、会社の将来像と夢を明確に描いており、そこに人々を巻き込む力はまさしくリーダーシップです。しかしながら、一方ではリーダー故の「危うさ」を大きく秘めており、別の見方をすれば、もし事業が失敗すれば“愛知”は「リーダー」とは呼ばれませんでした。

ちょっと偏屈な見方ですが、ドラマLEADERSでは、社員や家族がフォロワーとして担ってきた役割や術、意外にも日本的組織形態ではない会社運営の在り方などを描くことで、会社成功の道筋を描かれていたようにも思います。

一見してリーダーシップという言葉からは“グイグイ人を引っ張っていく力”をイメージしがちですが、実際にはそのようなリーダーは短命に終えることが多いそうです(時代背景や課題により必要なリーダーシップでもありますが・・・)。

むしろ、中長期的な政策課題や、マチづくりといった点では、「リーダー」「フォロワー」共通に求められる能力は「フォロワーシップ」と言われています。リーダーがフォロワーシップというと、一見矛盾しているようにも感じますが、身の回りのリーダーにも、仲間が活動する場に敢えて顔・口出さず見守ったり、陰ながら周囲の環境整備に取り組んだり、仲間が困っているサインを見逃さずに手伝ったりする方がいると思います。これらの行動はフォロワーシップになります。

私は最近まで、政治家の資質はリーダーシップを発揮することだと考えていました。しかしながら、それは戦後以降の発展期において、開発中心の政策が求められた時代だったからではないでしょうか。特に地方においては、地方分権の幅がより具体的に広がり、どこのマチの市町村長も「住民参加型」を叫ぶ中においては、これからの議員にとって必要な能力は、住民が地域活動を行う自主的な力を、より強固にしていくことを意識したフォロワーシップなのかもしれません。