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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

感謝

今年もあとわずかとなりました。一昨年の道議会議員選挙落選以降、過ぎてしまえばあっという間ですが、ここまでの2年間を無駄にすることなく、真摯に、偽りない努力を続けてこられたのか、改めて振りかえっています。

議会の場から離れたこの期間は、砂をかむ想いの日々である一方で、多くの学びや新たな出会いに恵まれ、自身の人生にとって多くのものを得させていただいた、大切な期間となりました。

新年からは、春の市議会議員選挙に向けるとともに、より具体的なマチの未来づくりに取り組むべく、全力で走り出してまいります。

今年の出会いと絆に、心より感謝申し上げます。

手話言語法

今年もあとわずかですね。仕事柄、仕事納めはありませんが、今週からはメールも電話もまったく鳴らず、穏やかに過ごしています。

さて、久しぶりに最近の市議会の議事録などを読ませていただいていると、今年の夏に「手話言語法の制定」を求める意見書が登別市議会で採択されており、意見書の内容も初めて読ませていただきました。手話言語法制定に向けた動向としては、昨年秋に鳥取県が地方自治体として初めての手話言語条例を制定しています。
      手話言語法意見書
手話言語条例・法の意義は、その際にブログ<リンク>でもご紹介しましたが、法律上において手話を言語として位置づけることは、様々な政策投入をする上でとても大切なことです。

実は、障害者基本法においては既に、手話を言語に含むとしていますが、具体的に公共施設や司法行政手続き、政治参加など、様々な社会活動にどのように取り組まなければならないかは明確になっていません。だからこそ、法整備へ向けて国会の関心を呼び起こすために、地方自治体から条例制定がすすめられ、各地での意見書採択も活発になってきています。現に、鳥取県での条例制定以降、爆発的に全国で条例化や法整備を求める意見書採択が進みました。

ただし、こういった爆発的に広まった条例においては、地方自治の本質にあっているのか、特に注意する必要もあると思います。例えば登別市において手話言語条例を策定するとなれば、ここ登別市のどのような場面や社会環境において、どのような取り組みが求められるべきかを、まずは具体的に調査する必要があると思います。理念への理解を求めたり、特定分野の広報を意図とするならば、そこまでは必要ないかもしれませんが、具体的な政策目的がないままに条例が制定されることは、結果必要な政策を遅らせることにもなりかねません。

少なくとも登別市においては、当事者の方々や支援者の方々が日々の活動に積極的に取り組まれていますので、不必要な条例がつくられることはあり得ませんが、企業やコミュニティーにおける意識は、まだまだ乏しい様子です。条例や法律をつくって政策を考えるのではなく、実行したい政策があっての条例制定が進行するよう、今後の私自身の政策課題にしていきたいと思います。

若手議員

来年の統一地方選挙が近づくにしたがい、共に若手議員として活動してきた道内議員仲間が、続々と首長選挙や道議会議員選挙、または他自治体への転出立候補など、新たなステージへ向けての意思表明をしています。

私自身も道議会議員選挙へ立候補した人間ですが、若手議員の多くは政治家として初当選のステージから、別ステージへと政治活動の場を移す傾向が強いといわれています。

この傾向に対しては時に、現ステージを「踏み台にしている」という批判もあります。確かに、初立候補の時点から別ステージの選挙を想定して立候補されている戦略的な方もいらっしゃいますが、私の経験上はそのような方は少ないように感じています。

別ステージへの立候補の背景として考えられるのは、一義的には「現在のステージでは解決しえない課題に取り組みたい」ことにあります。その大前提の中で、複合的に関係してくるものとして、若年で政治家になったことにより「現状維持のままでは生活や人生に発展性がなくなってくるのではないか」との不安もあるのではないかと思います。

「お金持ちと結婚したい美女」という逸話がネット上で話題になっています。この逸話を読むと、「投票」も「投資」も、対象を決めるインセンティブには通ずるものがあると感じます。若手議員に期待して投票してくださる方の多くは、背景に候補者の「将来性」を見込まれています。その将来性があるからこそ、投票だけでなく、様々なアドバイスや人脈づくり、時には活動費に係るものまでご支援をして下さる方がいます。だからこそ、その将来性への期待に応えるべく若手議員はすべてのチャンスに挑み続けなければなりません。かといって、自身の政治信条や目的を忘れてしまっては、自身を「短期保有」の資産にしてしまう恐れもあります。

若手は、支援の背景にある「将来性」と「期待感」を磨き続ける行動がとれるかが、活動を続けていく上で大切な要素なのかもしれないと私は考えています。

まとまらない話ですが、来年統一地方選挙へ向けた同志の決断を心から尊敬するともに、エールを送ります!!
・・・・・もちろん、自分も頑張ります!!


※「お金持ちと結婚したい美女」については、キーワードを検索いただくと、ヒットしますのでリンクは張りませんが、興味のある方は、ぜひご覧になってください。

クリスマス

クリスマスが過ぎて、いよいよ年明けを迎える準備が始まりますね。

今年のクリスマスは家族や友人と御馳走を食べて過ごしましたが、子ども達は5年生ともなるとプレゼントへの期待も薄いようで、おとーちゃんは寂しくなりました。

ほんの数年前までは小さな小さな子ども達も、ちゃんと大きくなるのですね。。。。と過去のブログ<リンク1><リンク2>を読みながらメランコリーなクリスマスでした。

そんな気分の中、大学院に行くと突然の「休講」。せっかくなので図書館に行った後、外に出ると積雪。綺麗だけど帰れない。。。そんなクリスマスでした。      
    北大雪景色

年末年始の天気は荒れるかもしれないとのこと。みなさんお気を付け下さい。

ハタハタ

忘年会シーズンですが、今年は衆議院議員選挙後に実施する傾向があったようで、例年よりも実施が遅れている会も多いようです。飲食店さんも、スケジュール調整に苦慮されているようでした。

「忙しいでしょ~」と声をかけて下さる方もいらっしゃいますが、こういった場が一番多くのご意見や、マチづくりへの想いを聴くことができますので、私にとってはとても貴重な場です。

「忘年会」「新年会」があると聞けば、どこへでも行きますので是非みなさん誘ってください!

   鰰1     鰰2

先日は毎年恒例の忘年会「ハタハタの会」に出席させていただきました。登別で30年以上(?)は続いている会です。東北でも多く食されるようですが、北海道でも冬の風物詩となる魚です。私はこの会に参加するまでは食べたことがありませんでした。代表のご挨拶によると「ハタハタ」は雷の「ゴロゴロ」の擬声語とのこと。なんとも日本人的な由来名で素敵ですね。

昭和か。

爆弾低気圧の影響が懸念される中、特に道東での被害は大きく、標茶町にある妻の実家では乳牛への被害が出てきているようで、心配です。

しかしながら、登別含めた西いぶり地域では今のところ大きな被害は出ていないようです。昨日は市内小学校すべてが休校となりましたが、今日は元気よく登校していきました。
       
      ランドセル
どうでも良い話ですが、最近夕方にいったん帰宅すると、必ず玄関先にランドセルが転がっています。帰宅して、そのままランドセル投げて、遊びに行っている姿が目に浮かび、“昭和か!”とツッコミたくなります。。。


選挙管理委員会の職務

第47回衆議院議員選挙が終わりました。
      ほりい開票

登別市では投票率が54.15%。ほぼ、同時期に行われた前回選挙が59.25%ですから、かなり落ち込んできています。市議会議員選挙も、平成23年統一地方選挙において約60%、平成19年約63%、平成15年度約65%と年々減少傾向です。昭和50年に約88%もあった投票率は想像もできません。

もし、自身が政治に携わることがなければ、はたして毎回投票に行っていたのか疑問もありますから、一概に有権者の問題とは言い難いところです。特に、毎度20代・30代の投票率の低さが問題になりますが、これは昭和40年代以前から続いている傾向であり、「最近の若者」の問題でもありません。

また、今回の選挙を見て、SNSやインターネットで投票や政治参加を呼び掛ける活動が増えていてもなお、若年世代の投票率が上がらないのは、広報上の問題でもないように思います。

一時期、「投票したくなる飴」を配るジョークで投票率を挙げようとする試みがありましたが、これも効果がありませんでした。

そもそも、年代を重ねるにしたがい投票率が高まるのは、それだけ社会参加の機会・関係性が増えるからではないでしょうか。だとすれば、投票率を上げるには社会参加の手段として政治が存在することを、実感として感じてもらうことが一番の近道のように思います。

政治参加を推進する活動は、市民活動として実施されることが理想ですが、現実はなかなか難しいようです。だとすれば、政治家とともに、公共団体が投票率向上に向けた活動を担っていくことも考えていく必要があるのではないでしょうか。

すぐに思いつく団体と言えば、選挙管理委員会になりますが、選挙管理委員会の法律上における職務は「選挙に関する事務」を行うことであり、どこまでが「選挙に関する事務」なのかは不明瞭です。もし、「選挙に関する事務」に投票率向上や政治参加の推進を図る役割が含まれることが明確になれば、自治体による予算措置が行われた“政策”として、選挙の役割や意義を伝えることが期待できるようになりますね。

公共施設マネジメントのはじまり

北海道大学公共政策大学院の社会人学生による自主研究会主催で、「地方自治体における公共施設マネジメント」講演会を開催しました。<前回記事>

     HOPS登別自主勉強会

衆議院議員選挙の関係もあり、参加者は予定よりも減ってしまいましたが、講師の原田賢一郎教授から公共施設マネジメントに係る基本的考えを整理していただきました。

公共施設マネジメントに限らずですが、市民と行政との意識共有や「協働」を始めるには、何をおいても行政における「情報公開」が大切であると感じます。情報公開をすることにより、様々な意見が市民から殺到する可能性もありますが、意見=コミュニケーションの始まりであると考え、より多く・広く情報公開が図られるよう再検討が必要な時期にあると思います。

例えば、議会に提供される様々な“資料”について、資料作成者である行政がそのままHPへ公開している自治体もあります。登別市においても予算・決算に係る各種説明資料等が公開されると、市民議論の深まり方がずいぶんと違ってくるのではないでしょうか。

政治の尊さ

衆議院議員総選挙まっさかりの中、候補者の方々が寒い中活動されていることを考えると、ブログを更新するのもはばかられます。。。。

選挙における主義主張は違えども、どの候補者も公利を信じて政策を訴えていることは間違いありませんし、仮にそうでない方がいたとしても、直接演説をきけば、そのことが伝わってしまいます。インターネット選挙、SNSが広がりを見せる中で、根拠の無い“噂”や、事実に似せた“嘘”が眼につくようになり、政治へのネガティブイメージが強まっていくことにウンザリもします。

他政党、政治家批判に終始されている支援者の方は、それが自身の支援する政治家はもちろんのこと、政治全体への不信を招くことになってきたと気が付かないのでしょうか?

私は政治家が尊い仕事であることを知っています。選挙に立候補されている方は皆、誇りをもって自身の政策を訴えています。自分自身の選挙や議員活動を通じた中で、自信をもって述べることが出来る事実です。

もし、政治は嘘、政治は利権まみれと感じている方がいらっしゃるならば、まずは候補者自身の演説をきいてみて下さい。そこに、嘘や利権が存在しているかを確かめて下さい。

仮に100人の村があった時、100人全員が賛同できる政策などあり得ません。しかしながら、100人が互いにコミュニケーションをとり、議論し、合意を目指す機会の一つが選挙ではないでしょうか。

e-みらせん@北海道第九区

公益社団法人 日本青年会議所の企画・呼びかけで、Web上で立候補予定者の政策を比較検討することのできるサイト「e-みらせん」<リンク>が公開されています。
    

     e-みらせん

本来は公開討論会を主体に実施したいと考えていたのですが、準備期間が短いこともあり、動画による個人演説の比較が中心の構成となりました。当北海道第九区選挙区においても、登別室蘭、苫小牧、伊達、白老、日高中部、浦河の6JCの撮影により、3候補者の演説<リンク>を公開しています。

“大義名分”がないとの報道から始まった衆議院総選挙ですが、政党評価だけが目的であるならば、その意味もある程度理解できます。しかしながら、生活に密着した選択を国民が出来るようにと導入されたのが小選挙区制であるならば、ぜひとも本サイトを活用していただき、当地区において共感できる政策は何かを選択していただけると幸いです。

ほりい学 さんへのご支援を!

2014年衆議院議員総選挙が公示されました。

私の居住する登別市は苫小牧市、室蘭市、伊達市、胆振総合振興局管内、日高振興局管内を含む“北海道九区”が選挙区となります。
     堀井学2014出陣式
私は再選を目指す「ほりい学」さんを支援しています。昨日は急な冷え込みの中、登別市内での出陣式が行われました。ほりい学さんが北海道議会議員に初当選された際に、私も登別市議会議員に初当選したご縁もあり、これまで様々な場面で私の活動・政策実現にもご支援をいただいています。

国会議員という立場でありながら、胆振・日高はもちろん、登別市において必要とされる政策を、地方議員と連携して行動できる政治家ですので、ぜひとも多くのご支援をよろしくお願いいたします。

2014年12月11日(木)夜7時~ 登別市民会館にて演説会が予定されております。こちらへも多数のご参加をお願いいたします!!

武雄市図書館

佐賀県にある、武雄市図書館を視察させていただきました。
  
      武雄市立図書館

武雄市では、樋渡啓祐市長(佐賀県知事選挙立候補予定のため辞職)のユニークな取組みが話題になることが多く、実際に市役所職員さんとも色々な意見交換をさせていただくことが出来ました。

武雄市図書館は民間企業(CCC)への指定管理者制度導入を日本初で行った図書館です。スターバックスを含む蔦屋書店により運営されているのが、全国的に話題になっています。詳細は様々な場面で紹介されているのでここでは割愛しますが、図書館を指定管理者が運営することや、その詳細な手法に対しては、賛否両論あります。

実際に拝見してみて、一般的な利用者目線からみると、文具書籍購入・CD等レンタルと、貸出図書を同時に活用できる点が非常に便利なようです。人口が登別とほぼ同じにもかかわらず、かなり多くの方が図書館を利用されている様子にも驚きました。実際に利用されている方と雑談をしてみると、賛否両論・課題があることを理解しつつも、利用における満足度は高い様子でした。

利用者志向というようりも、消費者志向と表現した方がしっくりくる印象です。