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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

フロンティア登別 開設!

中登別町の道道沿いに新しく、障がい者向け就労支援施設となる「フロンティア登別」が開設されます。

特に、白老町で捕獲された鹿肉を使用してのハンバーグを製造・販売することが話題となっており、農林水産加工業開発への貢献にも期待が集まっています。可能であれば、登別で捕獲された鹿肉も使用していきたいとお話されていました。

先日、内覧会に参加をさせていただきましたが、食肉加工を行うだけあって、かなり充実した設備で驚きました。まずは売店販売から始めるそうですが、食堂の設備も立派で、将来的にはレストラン開設も想定されているようです。スタッフには、私がよく通っていた元お総菜屋さんの方がいらっしゃり、総菜販売のメニューも充実されそうで、楽しみです。

フロンティア7 フロンティア6
フォロンティア5 フロンティア4
フロンティア3 フロンティア2



主に知的障がいの方のご利用が多くなりそうですが、運営法人のこれまで白老町でのご活躍をみるに、‟障がい福祉=一部の利用者”に留まらず、様々な業種とも交わり、マチに根差す姿勢を強く持たれる法人さんです。4月上旬に本格的な開設を経て、売店販売が始まりますので、市内の方はもちろん、観光客の方も登別温泉ご利用際にはぜひお立ち寄りください

登別の人口はどうなる?

ひろしTV「登別の人口はどうなる?」をYouTubeにアップさせていただきました。

私が主要な政策テーマに掲げている「若者支援」がなぜ必要と考えるのか、登別の人口をタネにお話しさせていただいております。

登別市のような人口規模のマチでは、行政による自主政策のみで自治体経営が行われると“大多数”によった政策に傾きがちです。

高度成長期においては高齢者政策がないがしろにされていたように、これからの時代背景の中では若者に対する政策が乏しくなってくる可能性が高いと考えています。特に、若者はマチからの積極的な関わりがなければ自主的に転出してしまいますので、積極的政策を展開しないまま過ぎると、気が付いた時には予測を上回る人口減少を招いている恐れがあります。

実のなる労働者政策実現のためにも、ぜひ若手の方々にもご共感いただけると幸いです。

議員の仕事

新しい動画をアップしました。

テーマは「市議会議員の仕事」
私の考える、地方議員の役割や基本スタンスについて、短くお話しさせていただいております。

小さな真心

先日のブログ(リンク)でも少し触れましたが、登別駅前の立地上、観光客の方々が多く辻事務所前を通ります。
     韓国からの御礼
その中で、先日事務所に道案内に訪ねてきた韓国からのお客様から、御礼のお手紙と手づくりのお菓子が届きました。

一生懸命、日本語で書いてくれたであろう手紙に嬉しくなります。手紙の文面中で、とっても心に沁みたのが「小さな真心」という言葉。

あまり日本語ではきかないフレーズですが、韓国語ではよく使われるフレーズなのでしょうか?今度、韓国の方にお聞きしてみようと思います。

美乃素物語

地元飲食店店長さんと、漁業関係者、加工業者が協力しての新登別ブランド「美乃素物語」の本格販売が始まりました。
美乃素物語 美乃素鉄火丼

これまで、漁師さんの厄介者とされてきたビノスガイが商品化されたのは道内・全国初です。船舶のバラスト水に混ざって外来種として東京湾近郊を中心に生息するようになった〝ホンビノスガイ"と間違えられることもありますが、〝ビノスガイ"自体は北海道における縄文時代の遺跡から貝が出土されるなど、古くから生息・親しまれてきた貝です。特にタウリンの含有量が豊富で、疲労回復・アンチエイジングの効果が期待されています。

しかしながら、北寄貝の漁が中心の中で、混合するビノスガイは厄介者とされ、市場で価格もつかないため水揚げされることもありませんでした。その現状に疑問をもった、漁業関係者若手の発案により、約二年間かけて商品化へこぎつけました。私自身も予想していなかった効果ですが、二次加工・商品化されたことにより、市場にて初めて価格がついての取引が始まることになりました。これにより、登別漁港で水揚げされたビノスガイが、羅臼の加工業者さんでも販売されることになっています。

商品自体は流通経路の確保、コスト削減など、まだまだクオリティーを上げなくてはならない課題も多くありますが、なによりも行政主導でなく、民間力で地元産品に新たな価値創生を実現するまでこぎつけた努力には驚きです。本件に関わった方の多くが、何かを「依頼」されたり「陳情」されることを待つ受け身ではなく、自分自身の立場や役割、得意分野を自ら考え「行動」したことの結果だと思います。

「協働のまちづくり」のフレーズが出てきて長年経過しますが、以前は民間の自発的行動を促す意味合いが強かったようです。しかしながら、私自身は昨今の様々な動きをみるに、「民力」よりも「官力」が問われる場面が増えてきているように感じています。ビノスガイ販売ような事例を、各種公的機関が自らのアンテナでキャッチし、必要な取組と判断すれば、積極的に関わり、その得意とする役割を自ら考え行動できるかも、将来の産業振興には不可欠な要素ではないでしょうか。


ちなみに、平成27年3月22日(日)11:30~TVHの「けいざいナビ」で今回のビノスガイの取組が特集されます。ぜひともご覧ください。

ご勇退議員の一般質問

今期で勇退される市議会議員の諸先輩方による一般質問が終わりました。

一般質問とは、議員個々が直接、市長や執行部に行政執行の指摘や、政策提案をする場です。委員会などと較べて、議員一人ひとりの活動や政策課題への意識が顕著に現れる場です。特に登別市では、条例にもとづく「一問一答」「反問権」「パソコン、モニター、パワーポイント等の使用」など、自由討議ができる体制が道内トップクラスで整備されています。

教育、社会福祉、経済、地方自治等々、各々の議員にはもっとも得意とする分野や、視点があり、一般質問はその「色」が顕著に見えます。そのような一般質問の場は、私が新人議員の時から勉強の場にもなっていました。議会を離れている間も、時々傍聴させていただいたり、ネット中継を毎回拝見していました。<議会中継リンク>

来週からは予算委員会も始まり、まだ議員としての仕事が残っているものの、勇退議員の方々にとっては議員生活を総括する場でもあり、感慨深く登壇されたものと推察いたします。すべての方から、その想いと真心が伝わり、市職員の方々からも真摯な姿勢を感じました。

勇退議員お一人おひとりに、私自身にとっての思い出や感謝があります。議会議論の場や選挙活動の場において、白熱することも多々ありましたが、それも互いに真剣であればこそであり、これまで自己犠牲のもとで登別市に貢献されてきたその仕事はまぎれもなく尊く、未来の子どもたちにも受け継がれていくものです。

本当にお疲れ様でございました。これからも、マチづくりへのご指導をお願いいたします。

社会的投資

「政治と金」の問題が、国会を中心に議論されています。個人的には、予算案の本質的な審議の時間が多く取られていることには疑問があります。政治活動の有様については、別の審議組織・委員会等で十分な審議時間を設けることが出来ると良いですね。

さて、今回の与野党攻防の主要な内容は「補助金の交付を受けている・受ける予定の企業・団体からの寄付について」です。

過去には寄付者の国籍確認が話題になったこともありますが、寄付を受ける側が、寄付者に対しての確認を丁寧に行う必要性がますます高まってきているようです。例えば、寄付者と被寄付者の間で、法的効力のある確認書や契約書のような取り交わしが義務化されるなどの仕組みが整備されないと、今後も同様の問題が続きそうです。

それはそうとして、今回の国会議論・報道内容が限定的に国民に周知されていくことは、日本の寄付文化の変革が益々遅れていくのではと危惧する部分もあります。

私の考える「寄付」とは「社会的投資」です。社会的問題の解決を図り、よりよい社会を実現するに為に投資される原資が「寄付」であり、その投資者は企業・団体・個人、様々なアクターが参画していくことが大切です。そして、その投資を受ける社会的問題の解決者も、その多様性に対応できるよう、様々な社会的活動家・企業などに対して積極的に行われるべきです。

特に、地方自治体においては、財政力の弱さに対応するためにも“新しい公共”の役割をより一層強化していくことが不可欠となっており、その原資に民間力を中心とした寄付はとても大切な存在になってくるはずです。

そもそも、政治家とは社会的問題を解決するために生まれた専門職です。しかしながら、国民や市民、あるいは政治家自身もその職責を認識していないわけですから、その言動に批判が集まることも一定程度は理解できます。ただし、今回の与野党論議や報道等をみても、日本における適切な「寄付制度」のあり方について議論される様がまったく無いことには、疑問を持つべきではないでしょうか。