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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

住宅火災

登別消防分団の所管区域で、2件もの住宅火災が続きました。私が、消防団に入団して10年、初めて大きな住宅火災での出動です。あっという間の全焼で、改めて火事の怖さを思い知らされました。

       H2904消防訓練

春の火災予防週間に合わせて、夜に消防車による広報を行ったり、分団員と消防職員との合同訓練を実施したばかりでした。

今一度、コンセントのほこりや、タバコ、ストーブの使用などに、くれぐれもお気を付け下さい。

      H2904消防訓練2      H2904消防訓練3
※写真は5月29日に登別小学校で行った合同訓練の様子です。

娯楽と公共

北海道市議会議長会定期総会・研修会に参加してきました。毎年、全道の議長・副議長が集い、主に国等への要望事項を取りまとめる会議です。
          
研修は、旭川市旭山動物園の坂東元園長による講話。明々後日29日より、冬季休業から再開する直前の旭山動物園も視察させていただきました。

旭山動物園は、「行動展示」「手書き看板」などのハード・ソフトの見直しにより最大300万人にまで来場者を増やした、市営の動物園です。現在の来場者は140万人前後で推移しています。

最大来場者数と比べて減少したことから、ブームは去ったなどと揶揄されることもありますが、冬季休業期間があるにも関わらず、過去の50万人前後の来場者数から大きく変革しているとともに、現在も行動展示による動物園としての価値は変わりません。
「命の価値」に差を設けることなく、北海道に居住する者にとってはなじみ深い、アザラシやエゾシカなどの道内動物も丁寧に展示されています。

それでも、旭川市における動物園事業特別会計上は、すべて入場料等の収入だけでまかなえているわけではなく、人件費程度は一般会計から繰り入れられています。それだけ、動物園を公共施設として成り立たせることは難しいことです。
坂東園長は、「動物園は娯楽のためにあるのではない。「知る」ことからできることを極めたい。」とお話しされていました。公共動物園が果たすべき役割と理念を定めた変革が、今の旭山動物園の価値を生み出しています。

このことは、公立図書館においても同じことが言えるのではないでしょうか?あまりにも低い利用者数は問題ですが、注目される民間資本を入れての図書館運営などの際には、「娯楽」ではなく、「公共施設」として果たすべき役割や価値は何かを、しっかりと定めていくことが大切であると思います。

新公会計制度

日帰り東京になりましたが、「市民と議員の条例づくり交流会議」に参加してきました。同会議は、議会活性化や政策づくりなどをテーマに学習・交流する組織です。自宅の本棚を見ると、2007年の資料がありましたので、初当選以来10年間、続けて参加をさせていただいています。特に、時事的なテーマを的確に取り上げてくれますので、重宝させていただいています。

       2007市民議会交流会議

今回のテーマは「新公会計制度と議会の予算・決算審査」。新公会計制度とは、毎年のお金の出入りだけを管理した行政会計を、民間企業に近い形で管理する会計制度です(かなりざっくりした表現ですが・・・)。

国から地方自治体に対して、財務書類の作成に関する統一的な基準が示され、登別市においても平成29年度より発生主義に基づいた新たな財務書類を作成することになります。

例えば、建設などの資産を保有する場合、設計費を含めた建設費(イニシャルコスト)の議論はこれまでにも行われていますが、建物の建設から取り壊しまでの費用を含めた全体費用(ライフサイクルコスト)については議会において議論されることがほとんどありません。

建設後必要となる修繕費や運用費等のランニングコストは、時にイニシャルコストの3倍ともなる資産もあります。新公会計導入後は、これらライフサイクルコスト全体での議論が活性化されていくことが期待されています。

当市においても、登別駅および周辺整備、登別市役所本庁舎建替え、ごみ処理場など大型建設事業に関わる関心が高まっていますが、これらの政策決定過程においては、建設後の長寿命化・除去に必要とされる費用について丁寧に試算したライフサイクルコストを示していくことも必要となってくると思われます。

行財政は内容的に専門性が高く、難しいと感じることが多いですが、コツコツ自己学習を積み上げていくしかありません。一昨年には登別市内外の議員さんや行政職員を対象とした財政勉強会を開催させていただきました。新公会計制度をテーマに、また同じような研修会を企画したほうが良いかもしれませんね。

市役所本庁舎建替えの可能性

登別市役所本庁舎建替えの可能性について、市内で関心が高まっているようです。

議会質問や、毎月定例で行っている意見交換会「辻ひろしとみんなの語り場」でも取り上げさせていただきましたが、議会質問時には多くの傍聴をいただき、関心の高さを感じました。

また、先週から続いて、登別政経懇話会様、登別ロータリークラブ様にお招きをいただき、なぜ建替えの議論が話題となってきているのか、講演をさせていただく機会もいただきました。さらには、議会と連合町内会理事との意見交換でも、建替えの是非が話題となり、連合町内会理事会としては、建替えを前向きに検討していってはどうかとの意向が示されていました。

       H2903政経懇話会例会      H2903政経懇話会2

これまでは、本庁舎建替えよりも、市民が直接利用する施設を優先すべきとの考えから、庁舎建替えはすべての公共施設を満たしてからとの意見が多いとされてきました。現に、これまでも市行政は庁舎建替えについて「一番最後」との考えを強く示してきました。

そのような中、突如、国からの手厚い財政支援策が示されたことが興味関心が高まった直接の要因ですが、仮に行政が建替えを決断したとしても様々な課題があります。また、市民の賛否もわかれやすい事業であることから、枝葉の議論をどのようにマネジメントしていくかが今後、行政の力量にかかってくるかもしれません。

まずは、様々な機会をいただきながら、庁舎建替え議論が活性化されるように、現状や支援策の情報提供・ご説明を市民皆様に届けていきたいと思います。もし、ご興味のある方・団体様がいらっしゃいましたら、いつでもお声がけいただけると幸いです。

辻ひろし と みんなの語り場@2017年度

今年度も引き続き「辻ひろしとみんなの語り場」を毎月第二水曜日に開催いたします。

”みんなの語り場”は、市政報告、マチの課題や話題の読み解きなどを行う1時間として、予約不要・年齢所属問わず毎月開催しています。これまでは、毎月登別婦人センターで開催していましたが、新年度からは全市的な開催へと広げていきたいと思います。
      
      H2904語り場ビラ

現在、各会場をお借りできるか調整中ですが、まずは4月12日登別市民会館での開催とさせていただきます。5月以降は年間予定表を作成して、改めてご案内いたしますので、ぜひ多くの方のご来場をお待ちしております。保護者の方のご同意があれば、未成年者や学生の方のご参加もお待ちしております!

新年度

新年度を迎えました。土曜日と重なったことで、入社式は月曜日からという方も多いようです。新社会人の皆様、おめでとうございます。新たな道を歩まれる方も、未来が幸多きことを願っております。
私は、新年度からの新たな変化はありませんが、先日無事に北海道大学公共政策大学院を修了することが出来ました。教員の方々、皆様、家族には大変お世話になった4年間に感謝申し上げます。修了式には出席できませんでしたが、後日、修了証書をいただきました。
       
5年前に同大学院サマースクールに参加したことをきっかけに、教えを請いたい教授と出会えたことや、地方議員の専門職化が求められてきている時代の中で、あらためて「政策」とは何かを学ぶ必要があると考えて入学を決めました。時間もお金もないことはわかっていましたが、今やらなければ将来もやることはないだろうと腹をくくったことは、間違いではなかったと思います。
多くの知識と人脈をいただけたことは、私にとっての宝となりました。これからも、同大学院との結びつきを活かしながら、登別の未来づくりへと活かすことを意識していきたいと思います。
新年度、気合を入れていきます!