宮崎市で思いがけない再会がありました。

北海道大学院在学中に教授として教えをいただいた、原田賢一郎氏が、現在は宮崎市副市長をお勤めでした。
失礼ながら、一昨年から副市長をお勤めとは存じ上げていなかったところ、来賓のご挨拶に立たれて初めて気が付きました。
登別市にも総務省官僚が参与として起用されていたことがありますが、行政には国の省庁官僚が地方自治体へ出向する仕組みがあります。その数ある省庁の中でも、総務省からの出向者が最も多く、地方自治体にとっては隠れた戦力となっています。原田副市長も総務省出身で、教授時代も国の政策と地方自治の関係性について教えをいただきました。
登別市にも、若手向けに企画した講演に講師としてお越しいただいたことがあります。
大学院での講義で特に印象に残っているのが、これまでの市町村合併の歴史と、平成の大合併の総括に係わる分析です。最近でいえば地方創生などもそうですが、政府による地方自治政策について、ネガティブな印象が強い方は、上意下達で地方の実態を知らないと批判されがちです。
もちろん、多種多様なすべての地方自治体が“使いやすい”政策を提起出来ているとは言えません。しかし、実際には多くの官僚が地方の様々な現場で経験を培い、当地の行政に貢献されるだけでなく、出向を通じて将来の政策立案へと寄与されるための人脈や経験を積まれているのがよくわかります。
原田副市長が講義においてよくお話されていたのが、「国の制度は使いこなすもの」でした。税制や予算における補助金や優遇措置に目がいきがちなことから、国の政策は「従うもの」というイメージが、まだまだ地方自治体には根強いかもしれません。
優遇措置目的に各省庁が示す政策をなぞるのではなく、そもそも登別市の政策「課題」を解決するのに有効なものかどうかの分析と判断は、地方自治体自身が行うものであり、その責任や結果の批判を国に求めるのは、未来思考になり得ないいことを思い出す再会となりました。


北海道大学院在学中に教授として教えをいただいた、原田賢一郎氏が、現在は宮崎市副市長をお勤めでした。
失礼ながら、一昨年から副市長をお勤めとは存じ上げていなかったところ、来賓のご挨拶に立たれて初めて気が付きました。
登別市にも総務省官僚が参与として起用されていたことがありますが、行政には国の省庁官僚が地方自治体へ出向する仕組みがあります。その数ある省庁の中でも、総務省からの出向者が最も多く、地方自治体にとっては隠れた戦力となっています。原田副市長も総務省出身で、教授時代も国の政策と地方自治の関係性について教えをいただきました。
登別市にも、若手向けに企画した講演に講師としてお越しいただいたことがあります。
大学院での講義で特に印象に残っているのが、これまでの市町村合併の歴史と、平成の大合併の総括に係わる分析です。最近でいえば地方創生などもそうですが、政府による地方自治政策について、ネガティブな印象が強い方は、上意下達で地方の実態を知らないと批判されがちです。
もちろん、多種多様なすべての地方自治体が“使いやすい”政策を提起出来ているとは言えません。しかし、実際には多くの官僚が地方の様々な現場で経験を培い、当地の行政に貢献されるだけでなく、出向を通じて将来の政策立案へと寄与されるための人脈や経験を積まれているのがよくわかります。
原田副市長が講義においてよくお話されていたのが、「国の制度は使いこなすもの」でした。税制や予算における補助金や優遇措置に目がいきがちなことから、国の政策は「従うもの」というイメージが、まだまだ地方自治体には根強いかもしれません。
優遇措置目的に各省庁が示す政策をなぞるのではなく、そもそも登別市の政策「課題」を解決するのに有効なものかどうかの分析と判断は、地方自治体自身が行うものであり、その責任や結果の批判を国に求めるのは、未来思考になり得ないいことを思い出す再会となりました。
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