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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

2021→2022

今年も振り返れば、たくさんの方々にお支えをいただいた一年となりました。

約2年におよぶ新型コロナウイルス感染拡大による社会への影響は、多くの方々の健康や経営、就労など様々な場面で多くの方をおよぼし続けています。一方で、少しづつではありますがwith・postコロナに対応した社会の仕組みづくりが進んできているのを強く感じた一年でもありました。

一昨年は自粛期間において、クラウドファンディングやカーシアターなどへの挑戦をしつつ、自宅で過ごす時間においては様々なインプットが続きましたので、本年はできうる限り様々な場面でアウトプットすることを意識してきました。また、ワクチン接種や各種経済対策などに対する行政の取り組みが一定の計画性を取り戻す中で、平常時には市民の意見を聴き、提案・行動する市議会議員が、この事態においても同じ行動様式で良いのかを改めて考える一年ともなりました。

そのような中、私なりに導き出した今の地方議員に求められる役割は、子どもたちや、少数派とされる方々に寄り添うことでした。

LGBTQの方々とはパートナーシップ制度の実現にむけて共に行動し、子どもたちとは新型コロナ禍における生活の変化への苦しみやいじめ問題について共に考えるフォーラムを開催。一過性で終わることがないように、次の計画にむけても様々な方がその想いを広げてきてくれています。

また、道内の若手議会議員や自治体職員などとのネットワークによる活動も徐々に再開。共通の政策課題などについて提言をまとめてきました。これらの提言は、新年においてさらに具体的なカタチになるよう準備を続けています。

コロナ禍の市議会議長就任においては、いわゆる「公務」が制限される中ではありましたが、その分、議会活動に専念することが出来ました。例えば、年末に開催した地元高校生との模擬議会や議会講話は、高校生たちの主権者教育にむけた仕組みの基礎となりそうです。道内初となった議会事務局職員制度についても、新たな視点や役割分担により、次世代の議会の在り方を考える機会をつくることが出来ました。

年明け後、新型コロナウィルスがさらに社会にどのような影響を与えていくのかはいまだ不透明であります。それでも、登別というマチに皆さんと何ができるかを考え続け、行動し続ければ、見えてくるものがありました。多くの叱咤をいただきならがらも、その一つ一つの結果が私自身の自負となり、未来に進みつづける力ともなっています。

新年は改めて、様々な方々の声をきくとともに、それらを発信することにもチャレンジしたいと思います。私自身が代弁者として行動するだけではなく、それらの声を持つ方々の想いをより多くの方々に伝え、たがいに寄り添い思いやり、行動できるような仲間づくりを目指したいと考えています。

多くの方々にお支えいただき、学びの機会をいただきましたこと、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。



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オンライン委員会導入

本定例会より、委員会時にやむを得ず市役所に来れない場合、オンラインでの出席ができるようになりました💻
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コロナ禍で集まることを避けるため、全国で広がりをみせている取り組みです。約半年かけて宮武議員・成田議員が議論を深めて来てくれていました。
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登別市議会では、加えて大災害時や子育て・介護などの場合においてもオンライン出席を出来るようにし、多様性ある議会の実現を目指しています。

あくまでも原則は委員会室に集まることですが、例えば入院中や、赤ちゃんを連れての会議出席などについて、まずはオンラインを活用して参加できる環境を整ったことになります。

実運用上では想定外の課題もありそうですが😅議員のみなさんには積極的に活用していただき、経験を積みながら改善していくことが出来ればと思います。

残念ながら本会議そのものをオンライン化することは法律上認められないというのが通説です。例外規定の必要性は明らかですので、国会で法整備に向けての議論が進むことが期待されます。

登別青嶺高校×模擬議会

市政施行50周年事業として高校生の皆さんにもお手伝いいただいた、BeSmileクリーンアップ作戦などをテーマに模擬議会を開催しました。
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私からは議会議員の取説をお話し。
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生徒さん達からは、「なぜごみ拾い会場を海岸にしたのか」や、「グルメチケット(飲食券補助)の財源はなにか」などの質問をいただきました。答弁は市役所総務部長と次長。答弁書もホンモノ答弁なみに担当課でご議論いただいて作成していただきました。定例議会中で大変な中ではありましたが、地元高校生のためにとも熱い想いに感謝しています。

以前より、地方議会の新たな役割として主権者教育に取り組む機会をつくるべきと考えていました。そんな中、毎月開催しているまちづくり勉強会Localize Networkでの講演講師としてお招きした教員の方と話が盛り上り、すこしづつ企画を練ってきたものが実現しました。
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単純に「選挙に行きましょう」「地方議会は二元代表制」など、言葉やキャッチコピーだけでの教育にとどまらず、体験を踏まえた環境を整えていただいたことに感謝です。地方議会の役割は多岐にわたりますが、こういった機会を活用して、社会的なつながりを増やしていくことで、議会の価値を高めていくことにもつながることを期待しています。

高校1年生3クラス分の受け入れですので、9・16日の10:00〜にも開催予定です。ご興味のある方はぜひお問い合わせください。

政務活動費の検査会設置へ

本日の北海道新聞地方版でもご紹介いただきました、検査会の設置にむけて議論が大詰めです。

登別市議会では政務活動費(2万円/月)の使途について、平成19年から領収書等をすべてHPに掲載することで透明性を図っていますが、その使途基準についてはあいまいなところがあります。
政務活動費は法的には市行政の「補助金」となるため、用途の適切性は行政がチェックすることになりますが、行政と議会の関係上、詳細な監査機能は不十分なのが実情です。
昨年まで行政監査を務めていたなかで、それらの課題解決にむけて議会自身が内部統制する仕組みづくりが出来ないかと考え、議長就任時に議会運営委員会に使途基準の作成と検査会の設置検討をお願いしました。
井野議会運営委員会副委員長が中心となって、かなりスピーディーに議論を進めていただいた結果、本年度中には使途基準となる「政務活動費の手引き」が完成しそうです。
さらに、使途の内容が適切か、また基準で想定していない使途が出てきた場合の適切性などを議員同士で議論する場にもなるのが「検査会」です。
多様な者の集まりである議会においては、その思想や政治信条、社会経験により様々な“常識”が存在します。時にはその常識が地域の非常識であることも少なくありません。
まずは議員同士が議論し、互いにけん制し合いながら、住民福祉の向上に還元できる活動であるのかを常に自戒するために、検査会が活かされることを願っています。