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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

災害緊急時用段ボールベッド

王子コンテナー㈱様の釧路工場を見学させていただく機会をいただきました。

段ボールの原紙から加工まで一貫製造されている工場です。一口に段ボールといっても、用途によって様々な加工や印刷が施されており、包装資材として日々進歩している内容に驚きます。

見学の中で特に興味深かったのは、企業の社会貢献の観点から開発された「災害緊急時用段ボールベッド」です。熊本地震の避難所でも、段ボールベッドが一部導入されているのを拝見していましたので、その実用性を確認してみたかったところです。
      H28ボールベッド2      H28ボールベッド1

この段ボールベッドの開発過程においては釧路市が監修を行い、釧路市での実用訓練を経て、道内各自治体にも販売提供されています。北海道のように冬期間のみならず朝晩の冷え込みがある地域においては、その保温効果だけでも有用性が高いのではないでしょうか。
      H28ボールベッド4      H28ボールベッド6

      H28ボールベッド3      H28ボールベッド5

高齢者の立ち上がりが楽なことや、医療保険従事者による健診などの際にも処置がしやすいだろうと感じました。

すべて1箱に収められており、1セットの重量は23㎏。保管時寸法950×260×690(㎜)。組み立て時で1950×870×400(㎜)。隣と視覚を遮る衝立も設置可能で、組み立て解体後も使えるように、ガムテ―プを何度も脱着できる加工がされています。現在のところは行政向け販売のみですが、価格は1セット4500円程度。

登別市では、過去におこなった議会質問への答弁として「福祉避難所」の設置について検討が進められることになっています。実際、検討が進展したには乏しい様子ですが、このような災害時弱者に対応した必要設備についても、検証が必要です。

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