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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

ごみ焼却施設クリンクルセンターの未来

定例会での一般質問を終えました。
今回は、ごみ焼却施設クリンクルセンターを廃止して、西いぶり広域連合によるごみ焼却施設新設に参加するか否かの判断をする際の論点整理。
現時点での試算として平成29年~平成51年まで、広域処理に参加した場合、広域連合への負担金が約41億円、市単独の運営費が約97億円。収入を差し引くと合計約127億円かかります。一方、クリンクルセンターをそのまま延命化して使用した場合は約141億円。単純にごみ焼却場等運営のみの場合は、広域処理したほうが、23年間で約14億円の財政効果があります。但し、ごみ収集運搬業務やプールのボイラー増強など、広域処理に参加することで、新たに発生する経費が約16億円見込まれているため、差し引けば約2億円の負担増となるとの回答でした。つまりは、広域処理に参加する財政的メリットが登別市には無いとの試算です。
意外だったのは、人件費については広域処理したほうが負担増になるそうです。いずれにせよ、この試算項目は広域連合と登別市がそれぞれ提示しただけの額ですので、その額の算出根拠について双方が理解・納得できるかが今後の話し合いの論点となりそうです。また、広域処理に登別市・白老町が参加した場合に、既存参加自治体の負担がどれだけ減額されるのかについての試算は広域連合から示されていません。
新たに参加する自治体は負担が増え、既存の自治体は負担が減るわけですから、それぞれの負担増減がゼロベースになるような条件について、話し合いされることが理想ではないでしょうか。

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