登別市議会議員 辻󠄀ひろし

娯楽と公共

北海道市議会議長会定期総会・研修会に参加してきました。毎年、全道の議長・副議長が集い、主に国等への要望事項を取りまとめる会議です。
          
研修は、旭川市旭山動物園の坂東元園長による講話。明々後日29日より、冬季休業から再開する直前の旭山動物園も視察させていただきました。

旭山動物園は、「行動展示」「手書き看板」などのハード・ソフトの見直しにより最大300万人にまで来場者を増やした、市営の動物園です。現在の来場者は140万人前後で推移しています。

最大来場者数と比べて減少したことから、ブームは去ったなどと揶揄されることもありますが、冬季休業期間があるにも関わらず、過去の50万人前後の来場者数から大きく変革しているとともに、現在も行動展示による動物園としての価値は変わりません。
「命の価値」に差を設けることなく、北海道に居住する者にとってはなじみ深い、アザラシやエゾシカなどの道内動物も丁寧に展示されています。

それでも、旭川市における動物園事業特別会計上は、すべて入場料等の収入だけでまかなえているわけではなく、人件費程度は一般会計から繰り入れられています。それだけ、動物園を公共施設として成り立たせることは難しいことです。
坂東園長は、「動物園は娯楽のためにあるのではない。「知る」ことからできることを極めたい。」とお話しされていました。公共動物園が果たすべき役割と理念を定めた変革が、今の旭山動物園の価値を生み出しています。

このことは、公立図書館においても同じことが言えるのではないでしょうか?あまりにも低い利用者数は問題ですが、注目される民間資本を入れての図書館運営などの際には、「娯楽」ではなく、「公共施設」として果たすべき役割や価値は何かを、しっかりと定めていくことが大切であると思います。

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