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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

倫理

今年も、地域福祉の実践に向けた市民研修ともいえる「きずなシンポジウム」が開催されました。



北星学園大学 福祉計画学科 岡田直人教授による基調講演では、共生社会実現に向けた地域づくりについて、防災活動や災害時支援活動をきっかけにしていくことを提起されていました。

また、地域の支え合い活動に携わるきっかけとして、地域に役立ちたいという意思があるが、地域活動を続けていくと次第に、有用感が育まれ、自身の生活を豊かにしていくことにも繋がっていくを知ってもらいたいとご説明されていました。

特にこの二つのご提起には、強く共感するものがあります。私自身、阪神淡路大震災での被災経験、ボランティア経験が社会福祉の道を目指すきっかけてありましたし、市議会議員を務めるモチベーションは社会福祉からのマチづくりを目指しているからに他なりません。

次回の議会質問の一つに地域における防災活動に係わるテーマを検討中でしたので、準備に向けて多いに役立つ研修となりました。

一方で、ご参加された方から「この場に来ていない市議会議員は地域福祉に関心がない」との趣旨による苦言をお聞きしました。言わんとされることはわかりますが、私には、その考え方自体が共生から離れていて、選別的にすら感じてしまいます。

社会福祉をライフワークに議員活動をしていると、経済を主観とした方から社会福祉の倫理(モラル)を否定されることがあり、悔しく悲しい思いをすることが多々あります。同じく、社会福祉を主観とした視点においても、それが時に偏った倫理に陥っていないか、社会(ソーシャル)を見渡せなくなっていないか、私自身が自戒をしなければならないことに気づかされました。