新型コロナ感染拡大の影響により、市税収入等が減ることが見込まれるため、過去のリーマンショック時の決算などを参考に見込みを立てたものですので、今年度の決算状況等を踏まえて来年度に再度見直しされる予定です。
また、大型事業の内、本庁舎建替えについては、津波浸水予想図の見直しに伴い、基本計画等の再検証が必要だとして来年度まで掲載が見送られることとなりました。
行政からの説明によると、本庁舎の建て替え時期未定については、津波浸水予想図見直しによる影響ということですが、そもそも財政的な見通しが立たないこともあります。基本計画策定以降の見通しがない中で、早々に計画策定に事業着手したことにより、事業の実現性をより不透明にしてしまった印象があります。
新型コロナの影響による財政状況悪化もあるため、改めて事業の凍結を行い、まずは建設場所等を含めた市民議論に時間をかけることで、建設時期を明示した基本計画へと改定を行うべきではないでしょうか。
●財政推移のポイントは、、、、
※人口は約4万7000人から4万2395人に減少。
※単年度収支の累積額は1.16億円の赤字。
※財政調整基金等(貯金)は8.13億円から6.98億円に減少。
※市民税等は令和3年度に大きく減少し、令和5年度にいったん回復するが、人口減少により再度減少傾向で推移。これに伴い、地方交付税(国から地方に配られるお金)が穴埋めとして増額される。
※入湯税は令和3年度以降は回復傾向になり、令和7年度には感染拡大前の水準に回復する。
※市債残高(借金)は大型事業の影響で最大220億8千万円まで一時増加するが、令和10年度には185億2200万円となる。
●大型事業(3千万円以上の事業)のポイントは、、、
※長寿命化(改修)事業
葬祭場、クリンクルセンター、最終処分場、鉄南ふれあいセンター、しんた21、道路や橋、小中学校、市民会館、鷲別公民館、学校給食センター。
※新設事業
栄町保育所の後継施設となる認定こども園、(仮称)情報発信拠点施設、JR登別駅エレベーター、消防本部新庁舎、登別・温泉消防分団施設、消防車両更新。
※全体で120億1千万円の事業費となる。
●廃止施設等除去(建て壊し)のポイントは、、、
※教職員住宅(登別東町4丁目・登別東町・片倉町・常盤町・富岸町・若草町)、幌別西小プール、旧すずかけ作業所、栄町保育所、冨浦児童館、労働福祉センター、婦人センター、市営住宅(見晴・紅葉谷・柏木・柏葉・美浜・幌別西)、消防署登別支署。
※全体で7億8600万円の事業費となる。
それぞれ、ざっくりとした内容となっていますので、事業費明細や細かな内容に興味のある方はぜひ辻までご連絡ください。改めてご説明させていただきます。
