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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

決算審査特別委員会初日

決算審査特別委員会が今日から三日間の日程で始まりました。

平成18年度決算書に基づき、収支に関する質問を行うわけですが、私は市職員から提出された「各会計主要施策の成果報告書」を基に、各事業の必要性や将来展望などについて質問しました。

財政全般にわたる総括的な質問や収支のあり方に関する質問は、私の力量不足もあり、現時点での質問が予定していません。

今日、私が質問したのは総務費に関する質問です。




「国際交流事業費」

サイパン市、リンゲ・ウィスリンゲ市の国際交流に対する考えについて質問。
当市の「国際交流」の位置づけが不明瞭に感じられます。ただ単に文化・生活習慣の相互理解を「国際交流」ととられるのか、より具体的に企業振興事業や共通した行政課題の意見交換、例えば教育・医療・福祉など具体的なテーマに応じた事業展開含めた「国際交流」を目指すのかを明確にするよう質問。比較的低額な事業費ではありますが、友好都市提携を締結した以上は具体的な長期目標をもった事業展開をする必要性を述べました。

担当者からは、子ども達が国際感覚を養う教育的役割を担っているとの返答。現時点では文化・生活習慣の理解が当市での「国際交流」との考えです。

私としては、たとえば「教育」についても、子どもの学ぶ機会だけでなく、教育者が、有効な教育技術の取得にあたり諸外国との研鑽を行う機会としても「国際交流」を活用していくべきと考えています。




「公共施設水洗化事業」

高齢化に伴い、和式の使用がつらいとの市民意見をよく聞きます。特に女性は使用頻度も多く、早急な対応を求められているようです。本来はウォッシュレット導入を求めたいところではありますが、早急な対応を考えると、介護用品などでも導入されている和式トイレに据置型のトイレを導入することを検討する必要があると質問。

担当者からは水洗化事業時に施設管理者・利用者(町内会など)に意見をきき、洋式トイレを導入。水洗化事業外の施設については、今後児童施設を中心に検討していくとの返答でした。




「広報公聴経費」

市の広報誌について、町内会未加入者には配れない課題に関連して、町内会入会促進について質問しました。
町内会未加入者の現状について、いくつかの町内会にご意見を伺ったところ、主にアパート住まいの未加入者が多いとのことでした。アパートは入れ替わりが早いこと、単身者、共働き世帯が多く日中に加入の勧誘がしづらいことが理由として挙がっています。

一方、アパート居住者であっても特に結婚した世帯では、町内会に加入をしたくても町内会長の名前・住所を知る術がないとの意見も聞かれます。
町内会は民生・児童委員と並んで、共生社会の安定には必要不可欠ではありますが、町内会は任意団体との理由から行政からの一般公開が行われていないのが現状です。

町内会の意義を歴史的背景から考えると不明瞭な点も多いですが、実際には広報誌の配布依頼初め、多くの行政執務に協力を得ているわけですし、町内会と転居住民の橋渡しとして、転居届け時に居住地域町内会・民生児童委員名・連絡先を知らせることが必要になってきていると言えます。

(災害対策基本法では自主防災組織の設置に関する規定/地方自治法での「自縁による団体」として法人格所得が可能/中間法人法により中間法人所得が可能など、任意団体であっても公共性は高いと思います。)

市担当者は、町内会に提案し、転入届け受付時に居住地域の町内会長名・連絡先、民生児童委員名・連絡先を「その場で」提供することを検討するとの返答でした。




「市民ニーズアンケート調査経費」

平成18年度に市が行った「まちづくり市民アンケートは回収率が35.9%です。回収率が低くても信頼度が高ければ問題ない数値ではあると思いますが、これまでの市民アンケートも含めて単純にみると信頼性を十分に確保できた数値ではないと思われます。調査手段において、回収率を高める工夫について質問しました。

又、アンケート結果をみますと、せっかく性別、年齢別分類をしているにも関わらず、結果分析が項目ごとの単純集計に留まっているようです。施策目標の達成度の把握を目的とするならば、詳細な分析や結果の解釈を明確化するためにも質問と質問、属性と属性をクロスした集計が必要と思われます。

市担当者からの返答では、特段回収率を高める工夫はしていないようです。又、集計分析も十分ではありませんでした。

加えて、アンケート項目ですが、例えば「設問45 子育てに不安や負担を感じていますか」といった質問はダブルバーレルと言い、「不安」についての質問なのか「負担」についての質問なのかが分からなくなっています。

その他の質問にもありますが、キャリーオーバーと言われる、質問が誘導的で質問者の価値が入った質問形態が多すぎます。つまり、「子育てに不安があるだろう」という予想・主観が入った調査項目になってしまっています。例えば、「登別市全体の景観づくりについてお聞きします」の項目を「登別市全体の景観づくりについて積極的に取り組んだほうが良いと思いますか」と聞いているのと同じ意味です。

公的調査ですし、今後の事業展開において結果は重要視されるわけですから、社会調査論を踏まえた専門的調査・分析をお願いしました。




その他にも、ハザードマップ差し替えの際に古いマップとの入れ替え作業が必要だった点を指摘しました。

新しいマップと古いマップが混在すると有事の際に混乱が予想されます。又、古いマップの回収率が高ければ資源利用も可能だったど思います。

以上、長くなってしまい申し訳ありませんが、今日、私が質問した詳しい内容です。

明日は「民生費」項目についての質問を予定しています。午後1時議場で開会します。

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