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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

障害者虐待防止法

議会中なこともあり、十分には読んでいなかった「障害者虐待防止法」を確認してみました。議員立法で17日に成立されたものです。

障がい者への虐待を禁止するだけでなく、虐待を発見した人の市町村への通報を義務付け、市町村も家庭に立ち入り調査できるようにしたもので、来年10月から施行されます。

この法律により、登別市も「障害者虐待防止センター」を設置し、市民からの通報を受けられる体制整備が求められることになります。

詳しく読んでみると、養護者の支援や成年後見制度の利用促進などについても明記されており、虐待の早期発見だけでなく、予防や防止にも眼が向けられていました。

この法律の成立はもちろん歓迎することではありますが、一方で、登別市にどこまで専門的に取り組める余力があるかが不安です。また、通報時の協力機関になる警察についても、援助に対する理解が得られるか、疑問があります。法律の成立を急ぐことも必要ですが、一方で、携わる公務員教育を担保するような仕組みづくりについても、施行までに取り組めるでしょうか。

「児童虐待防止法」「高齢者虐待防止法」などとの法律が揃う中で、“住民に身近”だからといって、市町村に相談窓口を求めても、緊縮財政と職員削減の中、気がつくと対症療法的な対応しか出来なくなってしまうのではないでしょうか。

登別市も、障がい、高齢、児童問わず、総合的に「虐待」や「暴力」についての体制を整理し、現場をコンパクトにする準備が必要になってくると感じています。

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