一番関心のあった、被災地がれき受入について、現状での基本的考えも明らかになりました。新聞報道等では、それぞれ表現が異なり、実際の立場が分かりづらくなっていますので、登別市の公式見解を引用します。
●平成23年10月28日環境省より北海道を通じて「東日本大震災により生じた災害廃棄物の受入検討状況調査について」登別市に照会。
●平成23年11月14日に登別市は北海道に回答。
●回答内容は
「被災地の復興支援として災害廃棄物の受け入れには協力していきたいと考えているが、現在示されている基準や指針では、安全・安心の確証が得られる状況ではない。今後、明確な基準等が示された場合、処理可能量等について判断することになるが、観光地としての、風評被害が懸念されているところであり、国内外の観光客、及び市民等に対して、安全・安心な処理基準を示さなければ受け入れられないものである」
つまり、現時点では受け入れられないが、今後の動向によっては条件付きで受け入れられるかを検討する余地はあるとした立場です。
私も今回の質疑にあたって、様々な方からご意見をいただきました。その中では、賛否が分かれており、「放射性物質に安全基準はない」というご意見や、「現実的にがれき処理が進まなければ、現地の復興も行えない」というご意見もあります。現地にも行かせていただいた私としては、現地の方々の苦渋の想いも強く感じています。
この件については、仕組みとしては議会の議決事項でもなければ、市民への説明義務が法条例で定められているわけでもありません。あくまでも、市長決裁で決定されることです。しかしながら、当然、市長の独断で決定されることはありませんから、今後市民の方々から主体的なご意見を市に対して述べていくことで、今後の慎重な判断を求めていくことができるのではないでしょうか。
当然、わたくしも引き続き、今後の在り様について、様々な方からのご意見を聴きながら、市民活動のご支援や代弁をしていきたいと考えています。いずれにせよ、今後、市民に対して国・道の動向と市の考えや調査結果を細やかに情報提供することが約束されました。
