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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

虐待・暴力の勉強会

障がい者の虐待防止法施行に向けて、披虐待者や障がい福祉の実態を踏まえた動向について、勉強会を企画しました。

市内の医療法人社団千寿会 三愛病院・西いぶり地域生活支援センター職員の方によるご講演です。市職員や議員有志が参加しましたが、意外と専門機関職員から直接お話しをきくことは少ないので、良い機会になりました。



児童虐待の事例と同様に、刑事事件化された場合は報道等を通じて市民は虐待を知ることになりますが、その多くは他自治体の事例であり、どこか他所事のように感じてしまいます。しかしながら、刑事事件化されない虐待事例はかなり多く、重篤なものも当市において存在しています。

虐待の場面は、家庭内だけにとどまらず、社会福祉施設や学校など、本来は安心が保障されるべき場面でも発生しています。

特に障がい者虐待の場合は、身体的・心理的虐待などに加えて、身体拘束やアイデンティテイの否定など「人格的虐待」を受けている場面が多く見受けられます。

それらの問題は、単に障がい者を「保護」したり「助ける」政策だけでは解決しません。そもそも、「障がい」とは当事者にまとわりつく課題ではなく、社会が抱える課題であり、社会に対してどのように課題認識を訴えていくのか、予防的政策を考える必要性が高まっていると感じています。

余談になりますが、先日、ヘルパー2級養成講座の講師として2校で授業を行ってきました。ヘルパーの仕事は3K(きつい 汚い 危険)と表現され、多くの場面でその処遇改善を求める声が上がっています。

もちろん、いまだ職業環境は十分ではなく、定着率も低いのが現状です。しかしながら、仕事に就く以前に介護現場職員が持つやりがいや、楽しさもあることについて、若者にあまり浸透していないようにも感じます。

講義に行くと、10代、20代の受講生が年々減ってきています。これから社会福祉を目指すことを考えている方に向けて、社会福祉の楽しさも知ってもらえるような職業体験や座談会などを中高生の時から取り組めると嬉しいですね。

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