終末に北海道庁赤レンガ庁舎で行われた「全道しごとおこし・まちおこし人情報交流会」に参加しました。

北海道大学観光学高等研究センター長・教授 石森秀三 様
「『感幸の大地』としての北海道:自律的観光が地域未来を拓く!」

ソロアルピニスト 栗城史多 様
「人は人を変える!」
両テーマとも、最後に「!」つくだけあり、熱い想いのこもった講演でした。特に、石森教授からは、観光を専門学の観点から解説してくださり、当市が抱える課題を整理することが出来ました。
内容は・・・
日本の各界(政界・財界・官界・マスコミ界・学会)では観光を軽視してきた。観光はあくまでも「遊び」であり、国家経済を支えるものとしての認識は無く、国立大学で観光専門学科は無かった。
21世紀に入り、アジア圏・特に中国が世界へ大きく動くようになったこともあり、未来の国家デザインに観光が見直された。2003年7月、小泉内閣において観光立国宣言。
日本の外国旅行者数は200年以降、1740万人~1720万人程度で推移。中国は2000年1047人~2006年3400万人と躍進。日本への観光客数は韓国・台湾を中心に増加してはいるが、中国海外旅行者3400万人の内、日本へは20万人程度しか来ていない。国際的にみると、日本への観光客が特別多いともいえない。
大交流の時代を迎えて、アジア諸都市では4000m級の滑走路を5本備えた空港の建設が行われているが、日本空港には無い。
又、エアバスA380=850人乗りの総二階建ての超大型ジェット旅客機が本年12月25日にシンガポール→シドニー間で初めて飛ぶ。同ジェット機は2階部分をすべて、ダブルベット等の設備を持つファーストクラスに設定した、高級志向になっている。一方、国内航空会社は同ジェット機を発注しておらず、B787 ドリームクルーザーという低燃費機を導入してコスト削減を図っている。
沖縄県と北海道は、政策上、多額の交付税投入により特別扱いされてきた。沖縄県では、観光を地域経営と考えており、「定住人口」だけでなく「交流人口」を大切にする意識を県民が持っている。
道旅行のネックになるのは、航空運賃の高さであり、安価なパック旅行のしわ寄せは旅館・ホテルに集中し、低価格低サービスになった結果、リピート客が少ない。
北海道の独立性を高めれば、国家で重要な地域として位置づけられる将来性が出てくる。例えば日本一の食糧需給率、世界の食糧基地としての機能・世界の二酸化炭素引取り等。北海道総合開発計画を道開発庁が作成するのではなく、民意を反映した知事が作成すべきである。
20世紀の観光は「団体・名所・周遊旅行」であったが、21世紀の観光は「個人や小グループ・参加体験や自己実現型・滞在型旅行」になっている。
「エコ・ジオ・カルチャー・セコンドホーム・ヘルス」ツーリズムなど、独自性自立性の高い、ネオツーリズムの時代。カジノエンターティメントの可能性も模索する必要がある。
全体を通して、観光に最も必要なのは「もてなしの心」を地域全体で持つことであると、述べられていました。観光客だけが、幸せを感じるのではなく、受け入れ地域も文化交流に幸せを感じられる「感幸(観光)」がこれからのキーワードであると締めくくられました。
先日の苫小牧港湾視察に続いて、海路だけでなく空路整備の重要性についても学ぶ機会を得ることが出来ました。当市の平成19年度上半期(4-9月)の観光客は、日帰りと宿泊を合わせた総数が183万6620人、外国人観光客は10万5738人と、前年度より増加していますが、その内、相互に“交流”した交流人口と呼べる人数はどのくらいなのか・・・見直していきたいと思います。


北海道大学観光学高等研究センター長・教授 石森秀三 様
「『感幸の大地』としての北海道:自律的観光が地域未来を拓く!」

ソロアルピニスト 栗城史多 様
「人は人を変える!」
両テーマとも、最後に「!」つくだけあり、熱い想いのこもった講演でした。特に、石森教授からは、観光を専門学の観点から解説してくださり、当市が抱える課題を整理することが出来ました。
内容は・・・
日本の各界(政界・財界・官界・マスコミ界・学会)では観光を軽視してきた。観光はあくまでも「遊び」であり、国家経済を支えるものとしての認識は無く、国立大学で観光専門学科は無かった。
21世紀に入り、アジア圏・特に中国が世界へ大きく動くようになったこともあり、未来の国家デザインに観光が見直された。2003年7月、小泉内閣において観光立国宣言。
日本の外国旅行者数は200年以降、1740万人~1720万人程度で推移。中国は2000年1047人~2006年3400万人と躍進。日本への観光客数は韓国・台湾を中心に増加してはいるが、中国海外旅行者3400万人の内、日本へは20万人程度しか来ていない。国際的にみると、日本への観光客が特別多いともいえない。
大交流の時代を迎えて、アジア諸都市では4000m級の滑走路を5本備えた空港の建設が行われているが、日本空港には無い。
又、エアバスA380=850人乗りの総二階建ての超大型ジェット旅客機が本年12月25日にシンガポール→シドニー間で初めて飛ぶ。同ジェット機は2階部分をすべて、ダブルベット等の設備を持つファーストクラスに設定した、高級志向になっている。一方、国内航空会社は同ジェット機を発注しておらず、B787 ドリームクルーザーという低燃費機を導入してコスト削減を図っている。
沖縄県と北海道は、政策上、多額の交付税投入により特別扱いされてきた。沖縄県では、観光を地域経営と考えており、「定住人口」だけでなく「交流人口」を大切にする意識を県民が持っている。
道旅行のネックになるのは、航空運賃の高さであり、安価なパック旅行のしわ寄せは旅館・ホテルに集中し、低価格低サービスになった結果、リピート客が少ない。
北海道の独立性を高めれば、国家で重要な地域として位置づけられる将来性が出てくる。例えば日本一の食糧需給率、世界の食糧基地としての機能・世界の二酸化炭素引取り等。北海道総合開発計画を道開発庁が作成するのではなく、民意を反映した知事が作成すべきである。
20世紀の観光は「団体・名所・周遊旅行」であったが、21世紀の観光は「個人や小グループ・参加体験や自己実現型・滞在型旅行」になっている。
「エコ・ジオ・カルチャー・セコンドホーム・ヘルス」ツーリズムなど、独自性自立性の高い、ネオツーリズムの時代。カジノエンターティメントの可能性も模索する必要がある。
全体を通して、観光に最も必要なのは「もてなしの心」を地域全体で持つことであると、述べられていました。観光客だけが、幸せを感じるのではなく、受け入れ地域も文化交流に幸せを感じられる「感幸(観光)」がこれからのキーワードであると締めくくられました。
先日の苫小牧港湾視察に続いて、海路だけでなく空路整備の重要性についても学ぶ機会を得ることが出来ました。当市の平成19年度上半期(4-9月)の観光客は、日帰りと宿泊を合わせた総数が183万6620人、外国人観光客は10万5738人と、前年度より増加していますが、その内、相互に“交流”した交流人口と呼べる人数はどのくらいなのか・・・見直していきたいと思います。
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