
こちらの本には、登別市における実践事例として「ふぉれすと鉱山」「NPO法人モモンガくらぶ」さんの活動が第5章に詳細に掲載されています。
著者である、阪南大学国際観光学部准教授 森重昌之さんとは、北海道大学の観光学院博士課程に在籍されていた頃にお会いしたことがありますが、奇遇にも私の実家がある大阪府豊中市ご出身ということもあり、勝手に親近感を持っております。
本書の内容は、かなり限定的にとらえられがちな「観光」に対する認識を改めさせられるものとなっています。特に、観光政策の多くが顧客獲得だけに限定されているとの意見があるように、登別においても市民広くにおける価値がいまだ十分に醸成されていない課題があります。
その点において、本書における地域資源と地域外の人々を繋げる、「中間システム」についての提言に興味をもっていただける方も多いのではないでしょうか。
当然ながら、かなり詳細な調査とフィールドワークに基づく分析が行われおり、私にとっては政策思考を養うのにとても勉強になりました。一般的にも、“ふぉれすと鉱山”が登別において、どのような役割を担っているのかを知っていただくのに、とても良い書籍だと思います。一般書店でも取寄せられますし、私のでよろしければお貸しもしますので、ぜひぜひご一読を。。。
