FC2ブログ
 

登別市議会議員 辻󠄀ひろし

人口のダム

厚生労働省による出生率・人口減少数の発表や、政府の経済財政諮問会議専門調査会による女性人口減少の警告など、人口にかかわる話題が何かと多くなっています。

先日、ある会合でも人口減少について話題になり、「札幌への一極集中を何とかしないといけない」といったご意見を聞きました。そこで、ふと気になり、よく報道されているような地方から都市部への人口集中が、ここ登別での人口問題にも関わる問題なのか調べてみました。

実際、登別市から札幌市を含む石狩振興局への転出者数は221人(H26年1月~3月)と胆振振興局内の移動数よりも多く、その点においては札幌市への人口流出は存在しています。丁度、北海道で平成25年度の人口統計のまとめが発表されていましたので、全国との比較も行ってみました。

すると北海道は、道内への転入者人口を道外へ転出する人口が上回る“転出超過数”が全国1位でした。転出者よりも転入者が多いのは、東京がダントツ1位、神奈川、埼玉、愛知、福岡、宮城、大阪、千葉、沖縄のみで、その他はすべて転出調査となります。

市町村単位では全国の76%が転出超過ですので、その点においては都市部(東京)への人口集中の問題は現実にあります。しかしながら、北海道内の場合においては、確かに地方から札幌市への転出者が多い一方で、道全体においての転出者超過が10年以上続いています。札幌市自体も3次産業の割合が高い産業構造の影響もあり、今後は札幌市も人口減少に転じていくと指摘されています。

これらのことを背景として考えると、北海道での人口減少問題は札幌市への一極集中が問題なのではなく、むしろ、札幌市は道内人口の減少を留めている存在なのではないでしょうか。札幌市が人口ダムとしての機能を消失した時、登別市の人口流出は今以上に進展していくことが容易に想像されます。地方部の発想として、札幌市がオイシイ所をもって行っているイメージもありますが、実際はもっと広域な問題なのかもしれませんね。

コメント


管理者にだけ表示を許可する
 

 

トラックバック