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どこまでがスポーツ?

北海道教育大学岩見沢校 スポーツ・コーチング科学コース教授 山本理人氏のお話を聞く機会があり、特に東京オリンピック開幕にむけて地方自治体が動き出す中、スポーツからのマチづくりに対する様々なご意見をお聞きしまました。

スポーツからのマチづくりについて検討される場合、「合宿招致をしよう」「市民の健康増進を図ろう」といった政策実施の“ゴール”が示されることが多いですが、それらの多くは地域における“課題”の抽出がされていません。政策の基本構造となる、社会的課題の解決を図らないままでのスポーツ振興は、最終的に住民利益をもたらすことはないと、ご指摘されていました。つまりは、一時的かつ微小な経済効果で終えることが多く、持続可能性のないスポーツ振興は地域資源や人を消費させるだけとのご指摘です。

併せて、おもしろいお話をお聞きしました。みなさんは「そもそもスポーツとは何だとおもいますか?」単に体を動かすもの、汗をかくもの、、、健康に良いもの、、、、

以下の項目でスポーツと思うものには○、否スポーツには×を付けてみてください。
1、サッカー
2、スキー
3、カーレース
4、競馬
5、射撃
6、将棋
7、ビリヤード
8、トランプ


この問題には正解はありません。それぞれのスポーツ観が多種多様であることへの気づきにもなります。

例えば、私は競馬は賭け事の対象になるからと×にしました。しかし、サッカーも国際的にはトトカルチョに呼ばれる伝統的な賭け事の対象になっているので、×になってしまいます。そもそも、勝敗の対象になるものには賭け事の対象にもなることを考えると、すべてが×ということになっています。

ですが、スポーツ社会学の研究成果で示されている一定の基準では、〝将棋とトランプが×"になるそうです。

スポーツとは、「競争や挑戦をする遊びであり、なおかつ、スキルが結果に影響力をもっているか否か」。つまり、道具を使用したり・体を使う中に、直接的に「技」の存在が影響するか否かがスポーツの境目とする考え方です。

その場合、将棋は本人以外が駒を動かしても勝敗が変わることはありませんが、射撃は本人以外が撃つことは不可能となります。つまり、スポーツには身体の鍛錬による「技」の習得が必要ということになります。

しかし、これも一定の基準に過ぎず、昨今では囲碁がスポーツ大会の対象種目となる国が増えてきており、囲碁選手にもドーピング検査がはじまるといった、冗談のような議論も始まっています。また、今後E-スポーツ(インターネットゲーム)が普及するとも言われていますので、時代により変化し続けるスポーツ観を柔軟に受け止めていくことも大切なのかもしれませんね。
2015ロングライド
明日は登別でのスポーツイベント「HOKKAIDO IBURI LONG RIDE」<リンク>です!天気も良くなりそうです。道内内外からたくさんの参加者がお越しになりますので、ぜひ沿道でご声援ください~



以下はその他の内容メモです。。。
以下はメモです。。。

スポーツとまちづくりをいうと、どうしても経済波及効果やメガスポーツイベン(オリンピック・ワールドカップ)トが想像されやすい。ブラジルワールドカップ(2014)では延300億人以上がテレビを視聴。他の文化振興活動においては到底実現できない数値。放映権料は推定400億円(日本)。経済波及効果は6兆円以上。

実際に地域の活性化につながることは否定しないが、メガスポーツイベントは一つのモデルに過ぎない。実際に大きなお金が落ちることも事実だが、札幌市といった都市部だけではなく、北海道のように人口規模の小さな市町村におけるスポーツを用いた地域振興の考え方については整理が必要。

スポーツは人とお金を循環させるので「地域(まち)」が潤う→戦略により効果が一定程度あるが、その多くは一過性でイリュージョンで終えることが多く、持続可能性に乏しい。

スポーツをする人が植えると健康な人が増え地域が元気になる→多くの市町村でスポーツを用いた活動テーマに「健康」を挙げている。しかし、どのマチの健康推進に通用するようなスポーツはない。全国に3500の地域スポーツクラブ(地域住民主体運営)ある。実際には補助金目当てで集結し、3年期間経過後は破たんしている事例が多い。マチづくりと言える中長期的ビジョンからすれば負の遺産となる。

1964の東京オリンピックでは、大会運営費100億円、選手強化費21億円、、、合計総額1兆円が投入された。しかし、経済波及効果への疑問は残る。参加者一人あたりの消費額が推計に過ぎない。否定的な影響や財の交換(本来オリンピックがなければ消費した消費者が避けるなど)を考えると、局所的な経済活動に過ぎず、別の場においては負の影響を受けていることになる。「マクロ経済的には正の効果はない」という意見もあり、一過性の限界として、瞬間的効果後の落ち込みがあり、設備維持費・アフタースポーツイベントの見込みがないと、数々の設備投資は長期的には負の遺産として残る。

昨今のスポーツをめぐる動きとしては、「スポーツ立国戦略」「スポーツ振興法」から「スポーツ基本法」へ(50年)。基本法において、スポーツを文化活動と位置付けられていることは意義深い。例えば、クラブ活動を体育会系・文科系と分けていることが多いが、本来はすべてが文化活動と考えるべきである。

スポーツになにが出来るのか。 「スポーツは世界共通の人類の文化」(スポーツ基本法)文化とは、我々が自らの生活を豊かにするための工夫。仕組みやモノに加えて、直接的には触れられないけれども、日常生活を豊かにするために音楽やスポーツが営まれている。 人間として、人生に彩を持たせるためにスポーツが存在。スポーツを観る・支える・作る。北海道は融合スポーツの設立に長けている。今後の重要キーワードは、 「新たなスポーツ文化の確立」「生涯スポーツ社会の実現」「トップアスリートの育成」「好循環の創出」となる。

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辻󠄀ひろし

Author:辻󠄀ひろし
辻 弘之 (つじ ひろし)
2007年・26歳で登別市議会議員初当選。市議2期を経て、2012年末の登別選挙区北海道議会議員選挙に立候補するも惜敗。2015年、歴代最多得票にて市議3期に当選。

現 職:
医療法人社団千寿会法人本部、障がい者グループホーム アザリア・カワセミ・ヤマセミ勤務。北海道大学公共政策大学院卒。

資格:社会福祉士・精神保健福祉士・介護支援専門員・社会教育主事など

所属:(社)登別室蘭青年会議所/登別商工会議所青年部/全国若手市議会議員の会/北海道自治体学会/グリーンシード21/登別青年会/日本社会福祉士協会/登別ケアマネ連絡会/登別自衛隊協力会など

家族:妻・長女・次女(中学校1年生 双子)

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