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登別市議会議員 辻󠄀ひろし

下流老人の現実

西いぶり広域連合議会議員のお仕事で、福岡県筑後市・山口県防府市を訪問しています。
H27下流老人

移動時間も長いので、話題の「下流老人」を読んでみました。高齢者の貧困問題を取り上げた著書ですが、著者が現場の生活支援者として見てきた現実をつづる内容は新鮮でした。

「厚生年金に加入しているから」「退職金があるから」「貯蓄があるから」「働けるから」と、老後の生活に向けた準備は様々ですが、本人の努力とは別に”想定外”の事態が老後の貧困を生み出します。

本著でかかれている事例は、決して都市部や特定地域だけの問題ではなく、ここ登別市においても同種の事例が多く存在します。私自身、病院ソーシャルワーカーとしての支援を始めた当初、怠惰=生活保護ではない貧困の現実に大きなショックを受けたのを覚えています。

先に行われた登別市決算審査で生活保護実績が報告されましたが、平成26年度に入り、これまでのスタンダードを超えて高齢者の保護申請者・受給者数が増えています。全体の保護「世帯数」も前年度比較で急増しており、高齢単身者の保護世帯がますます顕著になってきていることがわかります。受給世帯数増加の要因として、団塊世代における無年金者の存在が指摘されていますが、それによらず丁寧な実態把握が今後の課題となります。

おそらく当市においても、まるで交通事故のように想定外の生活課題が生じた「下流老人」となる市民が増えてきていると思われます。

現場支援者が抱えている、社会に伝わりづらいと感じている「下流」の実態について、現場の代弁ともいえる本著の内容に強く共感するとともに、勇気づけられました。

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